Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

非常事態だった国

トルコのエルドアン大統領という人は、かなり強権的な政治をしているようだ。さきごろの大統領選挙も勝つには勝ったが不正をしたのではないかとの批判は多い。まあご本人はそんな批判などどこ吹く風と聞き流しているだろう。確かに根深い民族問題を抱えてい…

顔認証技術の乱用防止

昔のミステリーを読んでいると、目撃者に聞き取りをして容疑者の容貌をハンドライティングする場面が出てくる。捕物帳まで古くなると「人相書き」というものが辻々に張り出されるのを見て、盗賊が慌てるシーンもある。少し近代になると、モンタージュ写真を…

銃器社会アメリカ

個人的にはハワイを除いて旅行したことのない国、アメリカ。そもそも好きではない上に、トランプ先生がめちゃくちゃなことをしてくれるものだから、縁はないものと思っている。しかし、仕事となると話は別。今年になってもう2度、ワシントンDCに出かけて…

死刑執行へのハードル

未曾有の豪雨被害の中、いわゆる「オウム事件」の確定死刑囚7名の死刑が執行された。欧州など人権派の人たちからは一度に7人もの死刑を執行したことへの批判が届けられ、日本は早期に死刑を廃止すべきだとの議論が内外に起こった。 昨年「オウム事件」の裁…

ここでも定年延長

延長国会もいよいよ終了。いったいこの1ヵ月の延長は何の意味だったのか?働き方改革で、高度プロフェッショナル制度を含めた労働法制の見直しはできた。1,000万円を越える年収の人で残業手当を受け取っているケースはどのくらいあるのか、寡聞にして僕はそ…

企業経営者の資質

数カ月前、「就活ルールを産業界で決めることには違和感がある」として、このルールにタッチしないとして物議をかもした経団連だが、今度は大学のカリキュラムへの提言をまとめたという記事があった。 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO383748403011201…

大臣の資質

秋の臨時国会、長期政権となった安倍内閣の中でメディアの好餌となっている閣僚が二人いる。いずれも「二階派」というのは偶然ではないらしい。二階先生は党の側から安倍内閣を支える重鎮だが、一時期自民党を離党していたことがあり、自身の権威を磨くのに…

アップルショックと言われるかも?

日米とも株式市場が冴えない。右肩上がりを続けてきた米国市場の伸びが止まり、長期の調整局面に入ったという専門家もいる。激化する米中貿易戦争はすでに本物の戦争に近くなってしまったし、英国のEU離脱、サウジアラビアの不安定化、ロシアとウクライナの…

角を矯めて牛を殺す、か?

台頭する中国のインターネット関連企業BATJ、その筆頭格で時価総額3,300億ドルを超える大企業「アリババ」のジャック・マー会長が突如引退を発表して、さまざまな憶測を呼んでいる。ずっと規制や旧体制と戦ってきた反骨の士だが、今後は慈善事業や教育の普及…

沿線都市の憂鬱

新しい交通路が開けると、新しい人や物の流れが生まれたり、流れが太くなったりしてその地域の経済効果が上がる。これは一般的には真実である。例えば首都圏を取り巻くように建設、ほぼ開通してきている「圏央道」について、横浜と筑波に同時期に出張し同じ…

高速鉄道の収支

教え子でもある前首相との骨肉の争いを勝ち抜き、首相に返り咲いたマハティール氏が、歳出削減を理由に高速鉄道計画を白紙に戻すと発表した。クアラルンプール、シンガポール間の350kmを90分で結ぶ計画だったが、 ・巨額の費用が掛かり、この事業から何も得…

ワンコインランチ(八重洲948)

八重洲地下街には数々のレストランがあるが、ワンコインランチが食べられるところは10軒はないだろう。すでに何軒は紹介しているが、残り少ない1軒がこの「948」。夜はクシヤという名前のように、串揚げの一杯飲み屋なのだが、ランチタイムはファーストフー…

メジャーリーグへのアピール

日本ハムという球団は、スポーツ経営という意味で日本球界で先端的な球団だと思う。かつては東映フライヤーズという、東京を拠点にしていたもののあまり目立たない球団だった。(例の喝!で知られる解説者も所属していたように)暴れん坊が揃っていて、今日…

夏の甲子園、清宮効果

どうしてこんなコンディションの悪い時に夏の甲子園大会はあるのだろうと、昔から思っていた。学生時代は甲子園に足を運んだこともあり、東海大相模の原内野手や村中投手の試合をみた記憶がある。それにしても暑かった。グラウンドの選手たちはもっと暑かっ…

日本ビルの変貌

所要でパソナさんを訪問することになった。ホームページで所在を調べてみると、東京駅北口の日本ビルと思しきところに本社があることがわかった。東京駅北口を出て日銀方面を見ると、日本ビル向かいのJXビルは跡形も無くなっていた。昔JXビルにあった新…

インターン制度の革新

「就活ルール廃止騒ぎ」は、経団連は指針を示さず、政府・大学でルールを決め企業にお願いする形式に落ち着いたようだ。ある時点でカタストロフィを起こすような変化は日本社会は嫌うので、まあ今回はこの辺りだろうなと思う。これはあくまで「お願い」なの…

大学という人生のステップ

自分が就職活動をしていたころはこんなものだと思っていたのだが、よく考えると「就活ルール」というのは不思議なものである。所詮は個人と企業の「民民契約」なので、いつから契約交渉をして契約締結するかなど自由のはず。このルールは別に法律で決まって…

JFAショップ

4年に一度のサッカーワールドカップ、今回はロシア大会である。連覇を狙うドイツが初戦を落としたり、絶対的エースを擁するポルトガルやアルゼンチン、スペインが引き分けスタートする中、開催国ロシアは2連勝して決勝トーナメント進出を決めた。 メッシを…

ソフトパワーによる犯罪抑止(後編)

ミステリー(特にパズル・ミステリー)を読んでいて時々思うのは「なんで犯人はこんな見合わないことをしたのだろう」ということ。周到な準備をしてアリバイを作ったり、奇抜なトリックを考えて、苦労して犯行をやってのける。ちゃんと予定した被害者がその…

ソフトパワーによる犯罪抑止(前編)

横浜の病院で、点滴に消毒薬を入れたと思われる連続殺人事件が起きた。ミステリー小説ではありそうな話だし、TVドラマ・映画でもそんなシーンはあったと思うが、実際に起きてみると空恐ろしいものがある。先だっては障害者施設に刃物数本を持って侵入し、2…

大統領報道官のご難

欧州からの輸入車に関税をかけるなど、中国だけではなく世界中を相手に貿易戦争を仕掛けてしまったトランプ政権、内政としても不法移民の取り扱いにも非難が集中し「国境管理は緩めないが、不法入国容疑者親子を引き離すのだけはやめる」と言わされるなど軋…

ロビイストなら払えるかも

日本全国人手不足で、パート/アルバイトの時給は上昇傾向にある。各県の条例で最低時給を決めるところも出てきているが、特に首都圏では人件費高騰が商品(特に外食)の値上げにつながっている。日銀の目標インフレ率達成にも、光が差してきたようだ。(半…

制裁は「両刃の剣」

「America First」のトランプ政権、対米貿易黒字の大きい国に片端からキバを剥いている。先月は鉄鋼・アルミの関税引き上げを強行、今は輸入自動車の関税を上げると脅している。関税はゼニカネの話だが、中国のスマートフォンメーカーZTEについては、米国企…

宗教によるアパルトヘイト

米国が在イスラエルの大使館をテルアビブからエルサレムに移して以降、イスラエルと周辺国の軋轢は激しさをましている。アラブ系の人たちの怒りや抵抗が高まるに対して、ネタニヤフ政権の強権ぶりも目立ってきた。まあ、作用反作用の法則であるから仕方がな…

移民と犯罪の相関関係

トランプ先生の目の前の敵は沢山いるが、移民というのもその一つ。特に人口が増えていて、国境を長い距離で接している国メキシコはその代表格である。G7の折、安倍首相に「シンゾーに2,500万人のメキシコ移民を回したら、即退陣だ」と、脅しとも冗談ともつ…

醤油ラーメン、藤平

僕にとって大手町は、ほぼ毎日歩き回るホームグラウンドのようなところである。古いビルだがその中央に位置しているのが、大手町ビル。周りがどんどん新しく建て替えられるのに、ここだけは昭和が残っているような佇まいである。 僕はこのビル1階の、本屋さ…

偽ニュース取締法への危惧

「Fake News」は、何もトランプ先生だけのケンカ売り言葉ではない。今やサイバー攻撃と並んで、偽ニュースの流布が大きな社会問題になりかかっている。例によってGAFA憎しの欧州委員会は、年内に偽ニュース対策をするよう彼らに要求したり、新しい規制を…

南の経済、北の政治

ドイツは連邦国家である。13の州政府が集まってできているもので、なかでも最大の州はバイエルンである。昨年衆議院議員会館で日独交流の会合に参加した時、「バイエルン州代表部」と書いた名刺を出されて驚いた。ドイツ大使館だけではなく、日本に州の「大…

G8、それともG6?

ロシアによる米国大統領選挙への介入疑惑も、まだ決着していない。以前あまりのロシア寄り発言の多さに僕は、トランプ先生はロシアのスパイではないかとさえ疑っていた。しかしその後、シリア問題などを巡って米ロ関係は悪化、トランプ先生のロシアより発言…

G20の議長国なのに

霞ヶ関の担当者に聞くと、昨年の議長国ドイツはG20でデジタルからみの政策に細かなチェックリストや進捗管理の指標を設定したという。されることも含めて管理が大好きなドイツ人の国民性もあったろう。そのリスト/管理表はそのまま今年の議長国アルゼンチ…