Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

醤油ラーメン、藤平

 僕にとって大手町は、ほぼ毎日歩き回るホームグラウンドのようなところである。古いビルだがその中央に位置しているのが、大手町ビル。周りがどんどん新しく建て替えられるのに、ここだけは昭和が残っているような佇まいである。

 
 僕はこのビル1階の、本屋さん、郵便局、ATMコーナーはよく利用する。しかし地下2階にたくさんある飲食店はほとんど素通りだ。面白そうな店はあるのだが、大体丸の内北口あたりか八重洲地下街でランチをすることが多いからだ。

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 まだ暑さは残っているのだが、台風が過ぎると空気が入れ替わって盛夏のような焼けつくような感じではない。それでも習慣がついてしまっているので、丸の内北口から経団連会館まで地下で行く。ちょうど昼過ぎ、お店が空いてくるころである。
 
 このところ昼食は冷たい蕎麦とほぼ決まっていたのだが、函館で塩ラーメンを食べて以来、ラーメンを食べたいという気持ちが久し振りに高まってきた。すると、都合のいいことにラーメン屋があった。ずっと冷房の効いているところを歩いてきているし、どうしても冷やし中華でなくてはならないという陽気ではない。ここはシンプルに醤油ラーメンを食べようと暖簾をくぐった。

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 奥に数テーブルあるようだが、7~8人座れるカウンターには客の姿はない。カウンターの一番端に座って、ラーメンを待つ。運ばれてきたのがこれ。小松菜、メンマ、チャーシュー3枚ときざみネギ。700円なり。特段変わったところのない見た目だが、スープのコクは大変いい。暑くなるまで時々食べていた日高屋の中華そば(390円)のかつおダシスープもまずくはないのだが、背脂と思しきガッツリ系のスープのインパクトはまた違う。麺は中太麺で歯応え十分だったが、一部ほぐれきっていなかったような気もする。
 
 世のラーメン通という人たちのうんちくはあまり知らないのだが、あまり同じもの(ワンコイン)ばかり食べていないでたまには別のものを味わえという啓示を感じた。今後はいろいろなお店で、少し食べ比べてみましょうか。
 
<初出:2018.9>