Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サン・マルタン運河

少しだけだが、パリで街を歩く時間がとれた。リヨン駅前のホリディインの名前は「ホリディイン・バスティーユ」である。表に出ると、リヨン駅の反対側にバスティーユ広場の塔が見える。そこまでは、歩いて10分ほどである。リヨン駅から1ブロック南に行くと…

パリのリヨン駅

ド=ゴール空港には午後3時ころに着いた。日本航空の便は2Eターミナルに着き、そこはいろいろなバスの乗り場の前である。しばらく待って、モンパルナス駅行きの直行バスに乗る。バスは2Aターミナルとターミナル1を巡ってようやく市街行きの高速道路に…

日本航空のビジネスクラス(往路後編)

さてメインの食事も終わったので、日本時間ではまだ午後2時前だがひと眠りすることにした。飛行機はまだシベリアの端にとりついたばかりの位置にいる。フランスとは8時間の時差があり、この時点では午前6時前。出発が月曜日だったので、週末の2日間昼寝…

日本航空のビジネスクラス(往路前編)

イスラエルから帰って、中1週間で今度はパリへの出張になった。会議の詳細日程がなかなか見えてこなくて困ったが、場所は地下鉄ベルシー駅の側だと言う事だけは比較的早く分かったのでフライト・ホテルは余裕をもって決めることができた。 主会議場はベルシ…

オープン戦略・クローズド戦略(6/終)

ICT産業では、オープン戦略を中心にした企業が生き残ってきたという話をこれまでした。ただ本当に全部オープンというのはなかなか難しい。実質的には、オープン戦略とクローズド戦略のハイブリッド型になるはずだ。これは他の産業でも同じだろう。 例えば…

オープン戦略・クローズド戦略(5)

このころ「オープンシステム」というのが、コンピュータ業界の新しい潮流として捉えられてきた。言葉の定義としてある人が「システムの構成や仕様がオープンにされているだけではなく、仕様が決められる過程すらもオープンであること」と言っていたのを、今…

オープン戦略・クローズド戦略(4)

量のIBM対質のアップルという戦いは、前者にやや有利に見えた。新興企業であるアップルにはいろいろな落とし穴もあったし、全米にまたがる販路の確保は容易ではなかったろう。しかしIBM側にも問題が出てきた。前回業界の順位を、首位IBM、2位DE…

オープン戦略・クローズド戦略(3)

1976年にカリフォルニアで創業したアップル社は、1980年には株式を上場し順調に業績を伸ばしてきた。米国のコンピュータ市場は離合集散を繰り返しながら、首位IBM、2位DEC以下の形態に固まりつつあった。メインフレームと呼ばれる大型機ではIBMは…

オープン戦略・クローズド戦略(2)

これからの時代はコンピュータ産業が重要だと考えた通産省(現経産省)は、日本でもいくつかの企業を選んでコンピュータ開発をやらせた。その際、1社が撤退してもいいように複数社を組み合わせてグループにした。グループ内でのコンパチビリティを確保する…

オープン戦略・クローズド戦略(1)

"LINUX" というオペレーティングシステムがある。"UNIX" の一種であるが、これはフリーでオープンソースとして共同開発されたというエポックメーキングな登場をした。それまで、オペレーティングシステムは重要なソフトウェアであり、有償なのが当たり前だっ…

クレジットカードのおまけ

最初にクレジットカードを作ったのは、まだ20歳代のころ。理由は、海外出張に行くことになったから。今の海外出張とは違い、支度金などが支給されてスーツケースなど買い入れたり、パスポートとる手続きだけでもドキドキしたものである。準備の一環として、…

雇用とAI・ロボット

AI・IoT・ロボット等々、技術革新の話は相変わらず紙面をにぎわせている。メディアは「今変革が起きるから、取り残されないように勉強しよう」とはやし立てる。ひどいのになると「取り残されたら悲惨だぞ」と脅迫してくる。書店に行けばその手の書籍は…

プラナカン文化

シンガポールの中心部、地下鉄シティホール駅の近くに「プラナカン博物館」というものがある。プラナカンという人たちがどこから来てどういう暮らしをしていたのか、「衣食住」や「冠婚葬祭」をいろいろな展示物で伝えている。プラナカンとは、マレー半島や…

デジタル・ツインの国

スマート・シティという言葉は、いつごろからあったのだろうか?そして、いつになったら本物のスマート・シティがあらわれるのだろうか?もう10年近く、スマート・シティの実証実験をしているが、多くは電力需給をみて最適化するスマート・パワー・グリッド…

FAシステムのサイバーセキュリティ(前編)

ランサムウェアの一種「Wanna Cry」が暴れまわって1ヵ月あまりが過ぎた。日本でも大手企業が感染して業務に支障がでるなど、大騒ぎになった。それでも日本企業や社会の被害は軽かった方だろう。イギリスでは病院全体が止まってしまったという例もあり、ただ…

FAシステムのサイバーセキュリティ(後編)

(2)システム全体として非常に古いものが使われている。 マイクロソフトは古い製品のバージョンアップやメンテナンスには期限を決めていて、Windows XPなどは先年サポートを止めている。「Wanna Cry」はXPなどの脆弱性を突いたものなので、Windows10などに…

0011ナポレオン・ソロ

俳優のロバート・ヴォーンが亡くなったとの報道があった。子供のころ、TVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」をよく見ていた。主役のソロ役で、ちょっと気障なエリートスパイを演じていたのが彼。おそらくは007ジェームス・ボンドに対抗して(パクって?…

海洋国家の防衛ライン論

かたや北朝鮮の金労働党委員長、かたや米国のトランプ大統領、両者の「口撃」はますますエスカレートしている。「口撃」をやっている間は双方とも手を出さないという専門家もいるが、専門家の予測とて常に当たるわけではない。グァムを包囲射撃するのはいつ…

イスラエルという国の覚悟(後編)

アフナーチームはフランクフルト、パリ、ローマ、ロンドンなどに散り、目標の情報を探る。最初は武装して護衛も付いている目標を避け、西ヨーロッパの街で普通に暮らしている者を狙った。主な情報はパリに潜伏する西ドイツ赤軍(!)と、それに連なるスジか…

イスラエルという国の覚悟(前編)

今年になってイスラエルに初めて行ってみて、「アラブの海に浮かぶ国」の実情を垣間見たような気がした。会ったのが政府関係や、セキュリティ関係の人ばかりだったせいもあろうが、明るい中にもいざという時の覚悟を感じた。そんな記憶が残る中、ふと手に取…

マサダの砦

イスラエル出張から帰る日、フライトは夕刻だということで東部ヨルダン国境にある「死海」を訪ねることができた。エルサレムから1時間ほど東へ向かうと、丘陵が岩山に変り、徐々に緑が少なくなっていった。羊が草を食んでいたのが、生物の影が見えなくなっ…

死海を食べる

死海周辺の年間降水量は、50~100mm。昨今の日本なら、1時間で降ってもおかしくない量である。それゆえ周りには人工のもの以外緑はない。観光拠点エン・ボケックにはどこからひいているのか、淡水があふれている。ひょっとすると死海の水を淡水化して使って…

キリスト生誕の地

パレスチナの地に囲まれた街エルサレム、現在はイスラエルの「首都」であるが、パレスチナの人たちにとってもここは聖地でありパレスチナの首都だという意識は強い。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教全ての聖地であり、その帰属は世界の最大課題である。 キ…

ひうち型多用途支援艦(後編)

艦橋を出て、今度はラッタルを降りる。急階段は登るより降りる方が危なっかしい。軍艦を舞台にした映画やTVドラマなどで、急ぐ時にラッタルを滑り降りるシーンが時々あるが、僕も若いころならやっただろうなと思う。小学生の頃は、階段の手すりを滑り台代…

ひうち型多用途支援艦(前編)

自衛隊の装備等を、一般人が見られる機会というのが時々ある。富士の裾野での「総合火力演習」というのが有名で、10式戦車や対戦車ヘリコプターが目標を吹き飛ばすシーンはポスターにもなっている。もっと小規模なものだが、海上自衛隊の艦船を見学できる…

高度プロフェッショナルと労働組合

「働き方改革」というのは、方向性は正しい。日本のホワイトカラーは生産性が低いというが、昨今の人手不足でブルーカラーまで過重労働を強いられているのが実態である。長くICT導入を働きかける仕事をしてきた僕にとっては、人手不足は朗報である。人手があ…

ワンコインランチ(餃子の王将)

休日、時々平塚に出かける。先ごろ紹介した食料供給源の「ロピア」もあるし、平塚駅西口前の「Book off」がなかなかすごいから。この店舗独自のクーポン券があって、全国で使えるクーポン(100円で1ポイント)に加えてスタンプカードがある。100円買って1…

グローバル化する企業の人材採用

選考解禁が8月がいいとか、4月がいいとか、いろいろ迷走した挙句、今年は6月というのが経団連の打ち出した方針。なんとなく、足して2で割ったような印象はある。企業も学生も正直言って早く決めてしまった方がいいので、解禁は早い方がありがたい。ただ…

ハノーファー中央駅

北ドイツの主要都市のひとつ、ニーダーザクセン州の州都ハノーファーの人口は約51万人。ドイツは中規模の地方都市が集まってできたような国で、この街は比較的大規模な方だと思う。この規模の街には、ほぼ例外なく近郊鉄道(Sバーン)、地下鉄(Uバーン)…

ハノーファーを食べる(3/終)

国際会議が終わったのは夕方6時過ぎ、トラムを一回乗り換えてホテルに戻り書類の整理をして午後7時。公式行事は終わり、あとは帰るだけだ。もちろん、今夜の最後のディナーは楽しみにしていたものを食べるのだ。まだ日没まで3時間はある。メルキュールホ…