Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

いくさしたく

タスク・フォース

米国海軍は真珠湾でほとんどの主力艦を行動不能にされ、フィリピンにいた巡洋艦隊も壊滅してしまった。米軍は、西海岸や大西洋から補充した艦艇で、当座をしのぐしかなかった。手もとにあるのは、数隻の空母と巡洋艦だけである。 日本軍は、フィリピン、イン…

空母機動部隊

漸減邀撃作戦には、根本的な欠陥があった。まず、仮想敵国(この場合米国か米英)が、日本近海まで主力艦隊を派遣してくれなくてはいけない。主力艦はハワイやフィリピンに居て、日本を遠巻きにしておく。日本の本国へ石油などを輸送する船を全部沈めてしま…

漸減要撃作戦

軍縮条約で、米国・英国の5に対し主力艦の比率を3に抑えられた日本海軍は、漸減邀撃作戦というものを考えた。軍人は前の大戦のドクトリンで、次の大戦を戦おうとする、と前に述べた。日本海軍は、日本海海戦(1905年)の戦訓で「日本近海での米国主力艦隊…

AV-8BハリアーⅡ

沖縄本島東の太平洋で、海兵隊のハリアー攻撃機が墜落した。ホーカー・シドレー・ハリアー戦闘機の初飛行は1966年であるから、ちょうど半世紀前。艦載型(シー・ハリアー)も開発され、1982年のフォークランド紛争では、「ハリアー英国を救う」と活躍をたた…

適正な防衛費のGDP比率

ビジネスマンであることを誇りにしているトランプ大統領は、やはり成果や目標を数字で示すことを重視している。NATO(北大西洋条約機構)の首脳会合に出席した彼は、米国以外の参加国が果たすべき義務として「防衛費のGDP2%以上」を早期に達成するよう求め…

凶器としての自動車

レンタカーとしてトラックを借りる。このありふれた行為が、テロにつながるまでになった。イスラム国は「身近にあるもので異教徒を殺せ」という指示を出しているというが、組織的・資金的にもこれまでのような余裕が無くなってきたのかもしれない。 そうはい…

鉄のくじら

呉市、大和ミュージアムのすぐ前に「鉄のくじら館」という博物館がある。海上自衛隊を退役した潜水艦「あきしお」が、そのまま飾られている。まさに陸に上がった鉄鯨である。1986年に就役した2,200トン級ゆうしお型7番艦で、2004年まで実戦配備されていた。…

デジタル・フォレンジック

2015年のソニーピクチャーエンターティンメントにサイバー攻撃があった件、米国政府が極めて迅速に「北朝鮮の犯行だ」と名指しした。それがあまりにも早かったし、そもそもかの国の首領を揶揄するような映画を作るほうにも非があり、ひょっとすると米国政府…

トップヘビーにご用心

このところ立て続けに新戦力、新技術を発表しているロシア軍、というかプーチン最高司令官。ミサイルディフェンスをすり抜ける高速弾道弾や、超長距離巡航ミサイルなど、本当に出てきたら一気に軍事大国だよねとは思うが、どう考えてもまだサイエンス・フィ…

アトリビュートという芸

このところやたらと「ロシアの無法ぶり」報道が多い。中には元スパイを暗殺した/しようとしたというものも、IMF条約に違反して軍縮をしていないというものもあるが、特に目を引くのがサイバー攻撃からみのもの。世界ドーピング機関(WADA)を狙った攻撃を仕…

次は通貨戦争

トルコリラの下落が止まらない。エルドアン大統領は「リラは大丈夫だ、国民は死蔵している米ドルなどを銀行でリラに替えるように」演説したと言うが、これ自体が通貨危機をあおることになるだろう。しばらく前から、エルドアン大統領の強権的な政治手法、疑…

非常事態だった国

トルコのエルドアン大統領という人は、かなり強権的な政治をしているようだ。さきごろの大統領選挙も勝つには勝ったが不正をしたのではないかとの批判は多い。まあご本人はそんな批判などどこ吹く風と聞き流しているだろう。確かに根深い民族問題を抱えてい…

銃器社会アメリカ

個人的にはハワイを除いて旅行したことのない国、アメリカ。そもそも好きではない上に、トランプ先生がめちゃくちゃなことをしてくれるものだから、縁はないものと思っている。しかし、仕事となると話は別。今年になってもう2度、ワシントンDCに出かけて…

フィリピン軍の新装備

しばらくニュースの無かったフィリピンのドゥテルテ大統領だが、麻薬やテロと国内で戦い、中国の海洋進出には警戒の目を向ける姿勢は変わっていないようだ。国家予算が約3.7兆ペソ(約7.8兆円)のフィリピンで、新規の軍事装備に3,000億ペソ(約6,200億円)…

戦後日本、幼年期の終わり

今年のG7「シャルルボア・サミット」も終了した。トランプ先生は早々に米朝首脳会談に向かったようだが、残された6人の政治指導者はどんな心持ちだったのだろうか。国際政治として、世界をリードしてきた米国の凋落は著しい。これからの世界はどうなるの…

エボラの脅威、トランプの脅威

史上初めての米朝首脳会談、本当に行われるかは「Only God knows」であるが、トランプ先生の「これまでの政権ができなかったことをやる」姿勢はますますエスカレートしている。ビジネス界ではよくある差別化戦略なのだが、国際政治の中心として米国政府がや…

サウジアラビアの危機

トルコのサウジアラビア総領事館で、ジャーナリストであるカショギ氏が行方不明になって、2ヵ月になろうとしている。今では彼がサウジアラビアの意図で殺害されたことは確実とみられているが、生きたまま切断したとか、溶かして排水溝に流したとかいう猟奇…

これだって「生物兵器」

普通「生物兵器」(Bio)と言えば、天然痘ウィルスのような病原菌をバラ撒くイメージが強い。パンデミックを起こさせることも可能なので、大量破壊兵器として核兵器(Atomic)、化学兵器(Chemical)と並んでABC兵器とも言われる。しかし病原菌のような小…

山岳国家の主力輸出品

そういえばネパールでも3年ほど前に大地震があって、多くの人たちが犠牲になった。ヒマラヤ登山などでは日本でもニュースが流れる国ではあるが、それ以外にあまり話題になる国ではない。ほとんどが山岳地帯で農耕には適さず、特に有力な鉱山も工業地帯もな…

カラシニコフ社の新兵器

最近、本当に使えるかどうか分からない兵器や軍事技術の発表が相次いでいるロシア。単純に国威高揚だけというわけではなく、実利も狙ったものも交じっているようだ。今年「Cebit」でも「Made in Russia」を掲げたブースがあったけれど、軍事関連技術のビジネ…

カメレオン・アーミー

サッカーのワールドカップでは、ロシアチームの健闘もあったし開催国としての振る舞いも期待以上だったこともあってロシアという国の評価は少し高まったようだ。とはいえ国際情勢の中ではロシアは相変わらず危険な存在である。トランプ・プーチン会談などは…

北大西洋の脅威

クリミア侵攻やシリア紛争で存在感を示したプーチン・ロシア軍、次の目標はバルト三国とも言われている。エストニア・ラトビア・リトアニアの先にはロシアの飛び地があることは、あまり知られていない。特段重要都市や港湾があるようには見えないが、スラブ…

PKOでも復興支援でも

イラク特別措置法に基づく自衛隊の復興支援活動について、当時の日報の一部が公開された。仕掛け爆弾で車両に軽微な被害があったとか、PTSDと思われる症状を訴える隊員のことが明らかになってきた。 2004年当時のイラクは液状化していて、主義主張を持っ…

朝鮮戦争は終結するか?

ノーベル賞がちらついたのか、歴史的な米朝首脳会談は僕たちから見れば拙速の極みだった。単なる政治ショーで終わり、具体的な曙光が見えたとは言いづらい。それでも何かが動き出すきっかけになることは、間違いはない。トランプ先生は「朝鮮戦争の終結」を…

皇帝のいない6月

史上初めての米韓首脳会談が来月12日、シンガポールで開催されることになった。金委員長におかせられましては、せっかくですからお兄さんが亡くなったクアラルンプールにでも寄られればよろしいかと思いますが、無理は申しますまい。http://www.bbc.com/japa…

多国籍軍集結中

劇的な南北首脳会談以降、世界には安堵や緊張緩和歓迎の声が聞かれるようになったが、もちろん安心できるわけではない。往々にして緩んだすきに何かが起こるというのは、意図してかどうかは別にして歴史にはよくあったことだ。核放棄という結果が見えるまで…

偽りの微笑み外交

平昌オリンピックのはずが、平壌オリンピックになってしまった今大会。日本選手の活躍には敬意を表するものの、国際的にも珍しいホットスポットでの開催だけに気は抜けない。(文大統領だけは抜けているかもしれないが・・・) 国としての参加が許されなかった…

相次ぐ米軍ヘリ事故が語るもの

沖縄を中心に、米軍のヘリコプターの不時着事故が相次いでいる。普天間飛行場隣接の小学校に、窓枠が落ちてきた事件もあった。「それで何人死んだんだ」との暴言は論外としても、米軍もタガが緩んだかなという印象を多くの人が持つだろう。昨年も、ヘリでは…

もうひとつの経済制裁

国連安全保障理事会も、大変忙しくなった。最大級の経済制裁として、海産物・石炭・鉄鉱石等の貿易禁止を打ち出してまもなく次の声明を出さざるを得なくなった。立て続けに声明の決議をすることで、前の制裁決議の信用度というか威力が損なわれるとの意見も…

弱肉強食の世界へようこそ

防衛省の来年度概算要求が出てきた。メディアは「過去最高5.25兆円」とこぞって伝えている。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017082302000125.html 直接的には膨らみ続ける北朝鮮への脅威に対抗するため、ミサイル防衛の費用が…