霞ヶ関には東京メトロの、丸ノ内線・千代田線・日比谷線が乗り入れている。オウム真理教の「地下鉄サリン事件」も、この駅・路線で起こされた。そのほか、有楽町線桜田門駅と、銀座線虎ノ門駅が付近にある。ある日、千代田線大手町駅から霞ヶ関に行こうとしてふと案内表示を見ると・・・。
「終着が霞ヶ関という列車があるんだ!」と驚いた。あんな駅に、操車場や整備場があるわけはない。どうせ乗客を降ろした後、回送列車になるのだから営業運転すればいいのに、と最初に思った。しかしその次に、自分のことを思って、少し考え込んでしまった。
学生時代に当時珍しかったコンピュータ・サイエンスを学び、社会人になってからもしばらくは技術者として働いていた。そんなころ、霞ヶ関などは全く用のないところだった。最初の関りは、ある機器を開発するにあたりCOCOM規制の対象かどうかの判定をしてもらうため、(当時の)通産省窓口へ何度か通ったこと。次は(当時の)郵政省のある機器開発に携わった時。
そこまでは、手続きをお願いする先だったり、お客様だったりしただけのことである。まさか今のように、政策協議や意見交換で毎週のように通うことになるとは想像もしなかった。田舎の事業所で始まった僕の社会人人生ですが、いろんなところを巡った後終着駅は霞ヶ関になったのかもしれません。
<初出:2018.7>
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