トルコのエルドアン大統領という人は、かなり強権的な政治をしているようだ。さきごろの大統領選挙も勝つには勝ったが不正をしたのではないかとの批判は多い。まあご本人はそんな批判などどこ吹く風と聞き流しているだろう。確かに根深い民族問題を抱えている国ではあって、ある程度強権的に振る舞わないと統治できないのだろう。
今回２年ぶりに非常事態宣言を解除したというニュースに、ちょっとびっくりした。非常事態でありそれが２年も続いていたことに、僕が全く気付いていなかったから。
というのは、ことし２月にイスラエルに行った時往復の乗り換え空港はイスタンブール、フライトはターキッシュエアーだったから。いわゆる「空飛ぶシェフ」のコマーシャルで有名なハイスペック航空会社である。日本の旅行会社も、日系航空会社より割安なこともあってツアーによく使っている。
僕が乗った時も、乗り換えのラウンジ含めて全く「非常事態」などは感じなかった。フライトにはトルコの観光地（カッパドキアとか？）を巡るツアーで、山岳地帯を訪問するような服装の日本人中高年夫婦もいた。あの人たちは、特にニュースはないから無事だったのだろう。･･･なによりでした。
すぐ南のシリアはあんな内戦状態、トルコもいくらかの軍事行動はしているようだし、クルド民族のゲリラ活動にも警戒は必要だ。だから「非常事態宣言」だったのだろうが、大統領選挙が無事（！）済んだので解除の運びとなったに違いない。もちろん、反対勢力への弾圧を緩めるようなことはあるまい。
そりゃ空港やフライトは安全なのでしょうが、ちょっとターキッシュエアーの魅力が下がりましたね。次にイスラエルへ行く羽目になったときはどうしましょうか？何か探さないと･･･。
＜初出：2018.7＞
