Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

政策対立軸の作り方(3/終)

それでは、どのような政策対立軸が考えられるのだろうか?外交・内政の区別で言うと、外交や安全保障については政権交代があっても継続する方が好ましいので争点化すべきでない。政権交代したら、突然「日米同盟破棄」などとなっては困る。まあ、共産主義革…

政策対立軸の作り方(2)

批判があったせいか一時期若狭議員らの言っていた「一院制」、最近は効かれない。確かに、過去には「こんなものいらない参議院」という議論もあった。予算など衆議院で可決されたら、放っておいても成立してしまう。解散総選挙はないし6年と長期にわたり議…

政策対立軸の作り方(1)

細野・若狭新党も準備が整わない状況で、民進党を中心とした野党共闘の行方もグレーな今、確かに与党としての解散総選挙の好機ではある。もちろん大義名分が立つかという疑問はあるのだが、勝てば官軍というのもまた真理である。少数政党や無所属議員にとっ…

ペルル・ド・ロズリン

ハノーファーから帰る日、チェックアウトは12時だったので比較的早くハノーファー空港に着いた。往路はタクシーで30分弱、45ユーロかかったのだが、復路は公共交通機関を乗り継いでゆっくり来ても約90分、料金は4.4ユーロだった。ハノーファー中央駅からは空…

3つのヴァイツェン

かつて国交省の水資源政策課長だった人物から、世界の穀物の話を聞いたことがある。この役職、空梅雨で干ばつの可能性が出てくると大変忙しくなるのだが、水が余っている状況ではまるきり仕事がないとおっしゃる。水に本来色はないが、農業用水、工業用水、…

新しい「おもちゃ」

通常兵器として最強の破壊力を持つと言われる「GBU-43/B」(大規模爆風爆弾)が、アフガニスタンで使用された。実戦で使われたのは初めてと思われる。実験映像がTVに流れたが、キノコ雲にも似たものを吹き上げている。ただ実際どのくらいの爆発規模(xxキ…

ABCD兵器のDって?

2日間の国際会議に行ってきた。場所は六本木ヒルズ、49階の六本木アカデミーである。このフロアには今回のようなイベントを行うスペースと、図書館がある。このフロアは六本木ヒルズの「知性」を示すフロアなのだ。会議のテーマは「サイバーセキュリティ」…

Their Finest Hour

英ポンドの下げが止まらない。1年前仕事でロンドンを訪れた時は1£=180 円くらいだったのに、今や130円である。1年で30%近く下がったわけで、見方によっては英国の資産の30%が吹き飛んだといえるかもしれない。英国といえば、かつて7つの海を制覇し陽…

そして世界は息を呑んだ

まさかと思っていた、"Brexit"が本当のことになってしまった。いろいろな情報が入ってきたが、いずれにしても確たるものはない。キャメロン首相は退陣するというが、後継首班は誰になるのか?議会選挙はあるのだろうか?それもいつのことになるのか?五里霧…

やってきた「想定事態」

2~3年前、集団的自衛権の議論の中でどういうシチュエーションで集団的自衛権行使が必要になるのか、激しい議論があった。政府側がいくつかのケースを示したが、野党や一部メディアはそのケースは非現実的だとか、個別自衛権の範囲で対処できるなどと反論…

半島危機の足音

国連安保理が、北朝鮮に対する新しい制裁決議を全会一致で採択したとの報道があった。これまでの制裁議論に難色を示していた、中国・ロシアも賛成したのである。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK05H0X_V00C17A8000000/ これまでの再三の制裁決議等に…

ネットビジネス対トランプ

鉄鋼とアルミに新たに関税を課し貿易戦争を仕掛けたつもりのトランプ大統領、ある意味絶好調なのかもしれない。中国や欧州は報復措置を考えているというし、世界は貿易戦争から本当の戦争の時代にもどってしまうのではないかと危惧している。「戦争になれば…

サブロン広場

今回のベルギー出張では、中央駅から南へ300mくらいのサブロン広場に面したホテルに宿泊した。有名なグランプラスの方が、中央駅からは近い。しかしサブロン広場周辺は、グランプラスに劣らずいろいろな店が並び食事にもショッピングにも便利な所だ。3年前…

ビールのソムリエ

仕事でベルギーのブリュッセルへ行く機会があった。成田からではあるが、日系の青い航空会社の直行便があるのがありがたい。仕事がおおむね終わった夜、現地駐在の人にホテル近くのレストランへ連れて行ってもらった。何がいいですかと聞かれたから、例によ…

ハーフコインランチ(新橋)

今日は、昼過ぎに新橋で銀座線に乗り換えた。ちょうどいいタイミングなのでここで軽く昼食を摂っておこうと思い、店を探し始めた。いつもは機関車広場側に出る。かつやも富士そばも、小諸そばも目の前にあるし、ちょっと歩けばはなまるうどんも、松乃屋もあ…

バルト海の緊張(3/終)

そのスウェーデン軍だが、なかなか面白い特徴を持った軍隊である。地理的に湿地帯が多く島嶼も多いことから、大規模な陸上戦力が移動することは難しい。極地に近いこともあって夏季以外には歩兵の徒歩の行軍も容易ではない。隣国ノルウェーの戦闘食(いわゆ…

バルト海の緊張(2)

冷戦期はソ連からの核攻撃や侵攻に備えて、スウェーデン政府は核シェルターを建設したり、国民にいざという時のマニュアルを配ったり、対応する訓練をしていた。それも1991年に冷戦の終結をもって終わっていたのだが、ロシアの現状を見て徴兵制を復活させた…

バルト海の緊張(1)

日本にいるとあまり感じないのだが、ヨーロッパではロシアは「ならず者国家」に近い印象を持たれている。NATO諸国はやむなくシリアへのロシア介入は黙認しているものの、クリミア併合やウクライナへの(事実上の)介入は容認できない姿勢だ。 本当はシリアへ…

大学もホルーディングスの時代

多くの企業が経営上の課題解決のため、合併・統合をする傾向にはある。その場合、各企業の形態を残したまま持ち株会社(ホールディングス・カンパニ)を設立するというのも有力な手段だ。これによって、異業種の連携や国境を越えた連携も比較的スムースに進…

55年体制の亡霊

衆議院議員補欠選挙が終わり、自民党が2つの議席を守った。東京10区は自民党というより小池派の勝利といえるだろうし、福岡6区は自民党の中で麻生派が敗れたといえよう。いずれにしても野党民進党の印象は薄く、投票率も低迷した。実は与野党対立なのでは…

リベンジ・クラブケーキ

昨年メリーランド名物「クラブケーキ」というものを、ある家庭に招かれて初めて食べた。要するにカニ身のハンバーグだが、家庭の手作りケーキは大変美味だった。ただチェサピーク湾のカニの漁獲が減っているという、気になる話も聞いた。その後ニューヨーク…

ワシントンDCを飲む

凍えるようだった今回のワシントンDC出張、ホテル「Lombardy」に同宿の仲間がいたことは心強かった。寒いけれど今日のディナーはどうしようかと、ホテルのフロントに聞いて歩いていける範囲で何軒か紹介してもらった。そのうちの1軒、アメリカ料理の店と…

The Prime Rib のチーズバーガー

寒風吹きすさぶワシントンDC、午前中の会合がなんとか終わり、現地の人たちと昼食をとろうということになった。連れて行ってもらったのは、Kストリートにあるステーキハウス「The Prime Rib」。文字通りリブアイステーキが売り物のようだ。人気店だが昼時を…

Whole Foods のサンドイッチ

機上ではあまり眠れなかった。特に往路は緊張しているせいか、お酒も控えるせいか眠れないことが多い。13時間の時差だからもう日本では深夜である。1330という約束の時間が来たのでホテルに戻った。今回のお部屋は、10階(11階建て)だが、通りには面してい…

マイナス7度のビル風

何度も通っているアメリカ合衆国の首都ワシントンDC(コロンビア特別区)だが、真冬に訪れるのは初めてである。日本も寒いのだが、東海岸も負けず劣らず寒い。ニューヨーク在勤の人たちからは、ドカ雪で交通マヒなどとワーニングが寄せられている。しかし会…

空のクルーズ船

100年ほど前、空の旅と言えば飛行船だった。日本にも寄港した「ツエッペリン号」は、世界一周を果たした。しかしその後、不活性ガスであるヘリウムの入手が困難だったドイツでは水素を用いた飛行船を飛ばしていたが「ヒンデンブルグ号」が悲惨な事故を起こす…

元祖ストリート・ビュー

正月2日に東京読売新聞社前を出発し、箱根の芦ノ湖へ。翌3日は芦ノ湖畔を出発して、読売新聞社に戻ってくる。これがお正月の恒例行事のひとつ、箱根駅伝である。110km近い距離を、10人のリレーでつなぐ孤独なはずなのにチームワークを感じさせる不思議なレ…

三宅坂の初夢

昨年の日本政界は、良くも悪くも「小池旋風」に尽きるだろう。小池都知事は都議会議員選挙で自民党をブッ壊し、余勢を駆って民進党を分裂させ衆議院議員選挙を戦った。排除発言の是非はともかく、それで流れが変わり潰すつもりだった勢力が「立憲民主党」と…

アロエの唄

田舎に生まれた僕は、決して裕福ではなかったけれど遠くまで続く田園風景の中で育った。夏は暑く、冬は雪が膝まで積もることもあるところだった。親父が園芸好きだったので、生垣はツゲ、庭の真ん中にはマキの木、何本もの松が植えられていた。鉢植えもサツ…

平成は三十一年まで

経済企画庁長官も務めた堺屋太一先生に「平成30年」という著作があるが、とうとうそうなってしまった。時間が経つのは(年取ったせいだろうが)早いものだ。今上天皇の退位が昨年末決まり、平成という年号は、31年で終わることになった。 そうは言っても、…