Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

マイナス7度のビル風

 何度も通っているアメリカ合衆国の首都ワシントンDC(コロンビア特別区)だが、真冬に訪れるのは初めてである。日本も寒いのだが、東海岸も負けず劣らず寒い。ニューヨーク在勤の人たちからは、ドカ雪で交通マヒなどとワーニングが寄せられている。しかし会合は待ってくれないので、仕方なく防寒用品をいくつか見繕ってカバンに詰める。早朝暗いうちに家を出て、遠さを実感する成田空港に向かった。

 
 NH002という若い番号を付けた成田⇒ダレスの便も、ひと昔前は酷かった。ひと昔前の機体なので、ビジネスクラスの座席なのに新鋭の便のプレミアム・エコノミーのようなものだった。同じスターアライアンスユナイテッド航空しか、ダレス直行便は飛んでいないし、以前紹介したように「後ろ向きのシート」である。
 
 赤い日系航空会社という直接的な競合がないので、置き去りにされた路線だったのだろう。まあ、それも改善されて12~14時間かかるフライトも快適になってはきた。今回の問題は青い日系航空会社のものではなく、ワシントンDCの気候。到着前のアナウンスで「現地の天候は晴れ、気温はマイナス7度でございます」と知らされたとき、やっぱりとは思ったががっかりもした。何箇所かの目的地の分布に対し定宿「Lombardy」は中心位置にあり、少し歩けばいい距離なのだがそれが歩けるのどうかが課題。

       f:id:nicky-akira:20190506135240p:plain

 ダレス空港からはいつもの連絡バスに乗る。朝早いせいか、乗客は僕以外に2人だけ。バスに乗り降りする際に冷気にさらされたが、寒さはそれほどではない。ちょっと安心して1時間かけて都心についたのだが、地下鉄から出ると強いビル風をくらって震え上がった。
 
 風が1m/s強くなると体感気温は1度下がるという。よく天気予報士が話してくれる言葉だが、この時ほど痛感(本当に痛かった)したことはない。空港のような広いところではなく、都心ではビル風が強くて多分15m/sくらいはあったろう。じゃ、マイナス22度じゃないか!先が思いやられる今回の出張です。
 
<初出:2018.2>