Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

欧州委員会 vs Apple

EUの行政機関である欧州委員会(EC)が、加盟国であるアイルランドに対して同国が「Appleから130億ユーロの追徴課税をする」ように命じた。アイルランドにあるAppleの関連会社が、EUの保護政策規則に反した税の優遇措置を受けていたことに対する措置で…

人生100年時代への対応

最近日本の高齢化についての議論や意見、報告が一杯あり、総理を長とする会議「人生100年会議」までできてしまった。学会が「老人とは75歳以上」との意見を述べると、年金支給を75歳からにする陰謀だとの批判も出てくるくらいかまびすしい。 http://toyokeiz…

ヘリ護衛艦+F-35B

以前現代の「八四艦隊」と紹介した、「いずも」「かが」など大型のヘリコプター搭載(全通型甲板)護衛艦に新鋭ステルス戦闘(攻撃?)機F-35の垂直離着陸型を搭載することが、公明党もしぶしぶ了解して公に進められることになった。 このような「戦力」が、…

現代の「八四艦隊」

よく架空戦記に出てくる「八八艦隊」というのは、日本海軍が第一次世界大戦後の海上戦力の要と考えて企画したものである。近代型の戦艦を8隻、巡洋戦艦を8隻揃えるというものであった。当時の戦艦・巡洋戦艦(合わせて主力艦ともいう)の主砲は35cm〜38cm…

憲法9条下での航空母艦

自民党の安全保障調査会の会長中谷議員は、元防衛大臣。自衛官の出身であり、防衛大臣としては適材適所の人だったと思う。現在の小野寺大臣も適任だと思うが、その前の女性大臣については疑問符が付く。内閣改造で、この女性に大臣職を奪われた時、中谷氏は…

ヘリ護衛艦「かが」就役

海上自衛隊最大のヘリコプター護衛艦「かが」が就役した。いずも型の2番艦で、これで海上自衛隊が保有する全通甲板式のヘリコプター護衛艦は4隻(2隻はやや小型のひゅうが型)となった。先代「加賀」は1942年6月、ミッドウェー海域で沈んだ。ほとんど意味…

レストラン「オーシャングリル」

以前、沖縄の定宿「ムーンオーシャン宜野湾」をご紹介している。このコンドミニアムへは、那覇空港から空港リムジンバスで30分強。国道58号線で宜野湾市に入り、大謝名(おおじゃな)の交差点を左に曲がった宜野湾バイパス沿いにある。 宜野湾バイパスは、58…

インターネットはアメリカのもの

確かに昔はそうだった。しかし、今では世界中の人のものである。インターネットは「世界インフラ」なのだ。ところが、今でも「アメリカのものだ」と思っている人たちがいる。今日、Uber が中国国内での事業から撤退することになった、との報道があった。Goog…

ICOはネズミ講か?

半島危機など政情不安定なので、円高に振れたり「金」が値上がりしたりしているが、仮想通貨BitCoinの値段も上がっているらしい。機関投資家などがポートフォリオの分散を進めているわけだが、仮想通貨もポートフォリオの一翼を堂々と担うようになったのかと…

使われない兵器

PKOに「駆けつけ警護」任務などが付与されることになり、国会前で反対デモなどが起きている。メディアは「武器使用、新局面」と報じた。確かに、これまで自衛隊の兵器は人を相手に火をふいていない。駆けつけ警護は、事実上の救出作戦だから、対象者に脅威を…

ヒースロー空港のラウンジ

2年ぶりのロンドン滞在は22時間足らず。まともな食事もしないで出国となった。イギリスにまともな食事など元々ないとのご意見もあるし、いやいや最近は美味しい店が増えたよという反論も聞いた。それを確かめることもないまま、帰りのフライトに乗る。 Term…

ビクトリア駅からヒースロー空港へ

ようやくロンドンでの会合も終わり、大汗をかいた公式日程は終了した。あとは無事に帰るだけである。ホテルに預けておいた荷物を受け取り、フライト上でリラックスできる服装に着替えた。外に出ると小雨が降っているが、これこそロンドン日和だと訪問先のイ…

「チューブ」の終夜運転

ロンドンっ子の足である「チューブ」こと地下鉄が、2路線で週末限定の終夜運転をするという。金曜・土曜の夜は時間を気にせず遊べると言うわけ。他の3路線も今年秋には終夜運転を始めると言うことで、期待は高まっている。これも都市政策のひとつだが、政…

意地悪なイギリス国境

ブリュッセルでの国際会議が夕方5時過ぎに終わり、簡単なレセプションを終えて僕たちは空港へ向かった。翌日の午前中ロンドンでの会合が控えているので、夜のうちに海峡を渡っておく必要があったからだ。ホテルを訪問団体のビルに近いところで予約したのだ…

ベルギービールとコロッケ

今回の欧州出張は、なかなか予定の詰まった2泊4日である。チェックインしたホテルでちょっとゆっくりしているうちに暗くなって、18時からディナーを兼ねた現地企業との打ち合わせに出かけた。クリスマスシーズンなので、イルミネーションが点いていて、は…

ブリュッセルのノエル

ブリュッセルはベルギーという小国(人口1,100万人)の首都だが、EU政府があることで政治的に大きな意味を持つ街である。僕自身も、昨年に続いて国際会議で訪れることになった。今回が3度目で、なぜか毎回12月のクリスマスシーズンばかりである。 ブリュ…

人類滅亡まで2.5分

本当に久しぶりに「終末時計」という言葉を聞いた。僕が子供の頃は多くの戦争経験者がいて話を聞かせてくれたし、冷戦構造だったので核戦争の脅威が社会を覆っていた。映画化もされたネビル・シュート「渚にて」や小松左京「復活の日」を読んで、人類滅亡っ…

軍事演習、ザパド2017

米韓軍事演習が先月末で終了した。これを隠れ蓑に北朝鮮指導者の暗殺を謀る「斬首作戦」などが噂されていた。かの国の指導者としては(映像では満面の笑みだったが)不安な夜を過ごしていたはずで、まずは一安心というところだろうか。大嫌いなB-1爆撃機の夢…

日本のランチボックス

先だって米国のある団体がやってきて、業界団体でフリーディスカッションをするというランチに誘われた。お弁当につられて、のこのこ出かけてみた。僕が普段会うアメリカ人は、来日経験も豊富な「日本通」が多い。片言の日本語も話すので、英語の能力が十分…

圧力鍋爆弾

国連総会の始まったニューヨークで爆発事件があり、29人の負傷者が出たという。これに先立って、隣のニュージャージー州でも爆発事件があった。さらに、圧力鍋にワイヤのついた不審物まで見つかっている。 2013年には、ボストンでマラソン大会を狙った爆弾テ…

南ドイツの憂鬱

ドイツ南部バイエルン州アンスバッハで、自爆テロがあったらしい。死亡者はこのシリア人の男(27歳)だけで、12名以上の負傷者が出たと報道された。野外音楽祭に2,500名以上の参加者があり、その近くの路上での爆発だったので、その音楽祭(ソフトターゲット…

少しリーズナブルな休暇

夏休み、ヨーロッパの富裕層のかなりの人たちが、スイスを訪れる。何度か書いている「物価高」など、彼らには大きな問題ではないし、太陽は降り注ぐけれど暑すぎないというのは重要なことだろう。でも、もう少しリーズナブルにというのなら、オーストリアが…

物価高という政策

スイスはいいところだが、物価は高いと思う。会議の合間に、パティオで昼食をと思い売店で3点買った。 ・手前のハム・チーズサンド(温めてくれた) ・左上のフルーツサンド ・右上のエビアン(330ml) これで合計12フラン(約1,350円)。日本だったら、高…

レマン湖の大噴水

ジュネーブからは、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランが望める。フライトがジュネーブ空港に降下を始めるころから、天気が良ければこの山を見ることができる。ジュネーブはコンパクトな街で、空港と中心市街地の距離も遠くない。スイス国鉄の列車で、わ…

シェアリング・エコノミー(4/終)

ある程度社会が豊かになって、貴族でなくても個人(もしくは世帯)の資産が形成できるようになると、家/土地や家畜などは「持つこと」がステータスになってきた。現代社会も、その影を引きずっている。人生に本当に必要なのは、目標とすべきことがあって、…

シェアリング・エコノミー(3)

初回にホノルルのコンドミニアムの話を書いたが、宿泊にも新しい"Matching" である"Airbnb" が普及し始めている。僕自身も10年前の海外旅行は大手旅行社のお世話になっていた。最初は店舗で、次はインターネットで、旅行商品を購入していた。ここ5年くらい…

シェアリング・エコノミー(2)

"Uber" は、将来の運転手候補の免許取得や、自家用車購入の支援もしていると聞く。このような新興産業が襲ってきたら、日本のタクシー業界はどうなるのだろうとも思う。現時点では"Uber" は「白タク」扱いなので、日本では違法である。ただ、規制緩和圧力は…

シェアリング・エコノミー(1)

一般の自家用車に比べて、タクシー用車両の走行キロメータの桁数は1つ多い。タクシー用車両は一般車の10倍走るということらしい。逆に言うと、一般の自家用車はタクシーの1/10しか走らない、ほとんどの時間帯は止まっていることになる。また、別荘やリゾ…

自動操縦旅客機の登場は?

自動車の自動運転談義が盛んであるが、もう少し進んで旅客機の自動運転の話。この記事にあるように、現代の旅客機は高度にコンピュータ制御されていてすでに自動運転の領域に入っているといえるかもしれない。これにAI(人工知能)のナレッジが加われば、…

中国・ロシアの航空母艦

泥沼化しているシリア紛争であるが、反政府勢力最大の拠点アレッポが陥落したことによって局面は一段落した。簡単に言うと、ロシアに支援されたアサド政権側が事実上の勝利をおさめ、アメリカ他の国の支援は徒労に終わったということだ。こうなるのであれば…