Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ブリュッセルのノエル

 ブリュッセルはベルギーという小国(人口1,100万人)の首都だが、EU政府があることで政治的に大きな意味を持つ街である。僕自身も、昨年に続いて国際会議で訪れることになった。今回が3度目で、なぜか毎回12月のクリスマスシーズンばかりである。

 
 ブリュッセルへは、青い日系航空会社の直行便が1往復飛んでいる。現地着は15時過ぎ。日没は18時過ぎだが、どんよりと曇りすでに暗い。ホテルに着くと、ロビーにノエルが流れていた。ノエルとはフランス語で「クリスマス・キャロル」のこと。今回のホテルは利便性を考えて、中央駅の上に建つヒルトン。有名な場所グラン・プラスにも徒歩5分くらい。

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 日は短く、寒い(この日は最高気温5度、最低気温0度だった)から、クリスマスの華やいだ気分くらいないと、やっていられないのも確かだ。日が落ちてくると街中のイルミネーションが目立つようになってきた。パリのシャンゼリゼ通りや神戸のミルナリオのように派手なものではないが、柔らかいノエルの耳障りと併せてほっこりとした気持ちになれる。
 
 翌朝、日の出は8時半くらい。暗いうちにホテルのコンチネンタル朝食を済ませ、EU政府庁舎に近い会議場のホテルに向かった。朝が遅い国のようで、9時を過ぎても渋滞がひどい。一方通行も多くて、タクシーはなかなか進まない。こんなことなら歩けば良かったと無謀なことを考えているうちに、何とか到着。
 
 出迎えてくれたのは、EUとベルギーの国旗と、小さなクリスマス・ツリー。これから緊張する会議(もっぱら英語が聞き取れるかどうかが心配)なのですが、ちょっとほっとしましたね。
 
<初出:2017.12>