一般の自家用車に比べて、タクシー用車両の走行キロメータの桁数は1つ多い。タクシー用車両は一般車の10倍走るということらしい。逆に言うと、一般の自家用車はタクシーの1/10しか走らない、ほとんどの時間帯は止まっていることになる。また、別荘やリゾートマンションをお持ちの方もおられる。当然ながらこの部屋は、常時人が居住しているわけではない。
このように空き時間のある「資産」を、必要としている人に使ってもらう「シェアリング・エコノミー」という概念がある。ホノルルで最初に泊まったコンドミニアムは、部屋のオーナーが居て一部の棚に鍵をかけてオーナーのものを収納してあった。オーナーが来ない期間は、普通のコンドミニアムとして貸し出すわけだ。
日本でもリゾートマンションを会員でシェアするというモデルは、ずいぶん前からあった。こういう仕組みが昨今急増しているのは、インターネットによる"Matching" が非常に広範囲に行えるようになったからである。
すでに年間20億$の売り上げを揚げるまでに成長した「世界最大のタクシー会社 Uber」は、皮肉なことに1台のタクシーも保有していない。市井にある自家用車などを、モビリティを欲している人に振り当てることがメインのサービスである。2009年創業で、西海岸発インターネット・ベンチャーのひとつだった。
特筆すべきは、サービス側(白タクの運転手)の評価を乗客ができること。乗客の評価をサービス側ができること。評価が公表されるので"Matching" する際に、お互いに相手をそれなりに理解できることにある。