Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハノーファーを食べる(2)

滞在の2晩目、夕方5時というのに陽は高い。それでも時差の関係で眠くなってきたので、ホテルに戻って夕食とすることにした。今夜はロビーの軽食ではなく、勧められた隣のメルキュールホテルのレストランに行くことにする。ただ、そんなに重いものを食べら…

ハノーファーを食べる(1)

ハノーファー空港到着は1900過ぎ、この時期の北ドイツは日没は2200過ぎだから十分明るい。移民と思われる肌の浅黒いタクシードライバーは、ホテルの名前を聞いただけであっさり車をスタートさせた。地図を見ながら、路上の地名票などと照らし合わせて正しい…

40分での乗り継ぎ

3月にフランス政府・産業界との小規模な国際会議に参加したのだが、今度は同じ趣旨でドイツ政府・産業界との会合をやると霞ヶ関から詳細の連絡があったのは先月はじめ。場所は当初ベルリンの予定だったが、最終的にはハノーファーで行われることになった。 …

ワンコインランチ(謎の台湾料理店)

台湾料理「xx」という店が急増しているという記事があった。コンビニ等の店舗跡を簡単な補修をして、中国系の従業員を入れて出来上がりということらしい。メニューも決して台湾料理ではなく、普通に日本人がイメージする(和製)中華料理である。この記事…

アフリカナガバノモウセンゴケ

徐々に日差しが強くなってきて、まだ寒さは残るものの太陽が温かく感じられる。当家では、なるべく多くの緑を置きたくて、ベランダに面した室内などに雑多な鉢植えを並べている。そろそろ胡蝶蘭の花芽がでてくるころでもある。 週に一度くらい水遣りをし落ち…

半島のカタストロフィ(4/終)

宇宙・サイバー空間・航空・海上・海中の通常攻撃については、完全に被害を防ぐことはできないにしても、現行の防衛力でしのげるのではないかと述べた。しかし、非正規戦となると話は変わってくる。 彼の国には、100万人の陸上戦力と10万人の特殊部隊がいる…

半島のカタストロフィ(3)

「対話と圧力」と言いながら、実質的にはどちらも決め手に欠けていた対北朝鮮交渉なのだが、多くの日本人にとって「現状でも仕方がない」という感覚があったと思う。それがひょっとすると動くかも知れないとなった場合、その瞬間は突然にやってくる可能性が…

半島のカタストロフィ(2)

いわゆる6カ国協議では、常に「カギを握るのは中国だ」と言われてきた。中国が問題解決に本腰を入れなければ、事態に大きな進展は望めないことは確かである。その中国が、条件付きにせよ北朝鮮の国体を変化させてもいいと考えるようになったとしたら「半島…

半島のカタストロフィ(1)

ただでさえ不安定な朝鮮半島情勢だが、金正男暗殺事件以来その緊張感は1レベル上がったように思う。仮に北朝鮮側の犯行だとして、TOPが命じたか否かにかかわらずその行動様式は理解できる。同国は「国体の護持」を第一目標にしているから、現体制への脅威と…

ワンコインランチ(日乃屋カレー)

カレーといえば「CoCo壱番屋」と思っていたのだが、最近緑の大きな看板に「日乃屋カレー」と書かれたものを目にするようになった。神田カレーグランプリで優勝したことがあり、「始め甘く、後で辛く」感じるカレールーが売りだと言う。会社概要を見てみると…

初めての「Cebit」(3/終)

「Cebit」は世界最大のICT関連カンファレンスであるが、今回目立ったのはドローンやロボット。レシプロ航空機が既定の空域を飛ぶ正確性や速度を競うエアレースというものがあるが、そのドローン版をするフィールドが設定されていて、2重のネットの中をうな…

初めての「Cebit」(2)

先日お台場の国際展示場で、ある国の展示ブースに行って会合をした。国内のイベントも久し振り、多分10年以上のブランクがあっただろう。その規模の大きさに驚いたものだった。適当な招待券を出したら、それは別棟の受付でないと入場券に替えられませんと言…

初めての「Cebit」(1)

最後にコンピュータカンファレンスに行ったのは、もう25年ほど前になるだろう。ラスベガスで毎年秋に開催されていた「COMDEX」だったと思う。かつてはそれそのものは何も芸をしないメインフレームが中央に鎮座していて、先進的なコンピュータ技術に皆が群が…

「IS」がアジアに

隆盛を誇ったIS(イスラム国)も、イラク第二の都市モスールでは封じ込められ、シリアの最大拠点で首都とも位置づけるラッカの陥落も近いと報じられている。中東における攻勢はしばらくありえないだろう、という観測は正しい。しかしエリアを失おうともそ…

事実はミステリーより奇なり

いまどきこんな小説を書いて懸賞に応募したら、 「カビの生えた設定で、とても新人のフレッシュな作品とはいいがたい」 「横溝先生への傾倒はわかるが非現実的で、読者に受け入れられるものではない」 「70年ばかりタイムスリップさせてもらって有難う。皮…

禁酒日のディナー(日高屋)

元来お酒は大好きだし、若いころは何かの機会があれば飲みに行くというのがビジネスの常識だった時代でもあった。当然のように、飲酒量は増えていく。30歳代半ばで、最初に人間ドックなるものに行ったところ、「肝臓がお疲れですね」とのご託宣。さもありな…

ゆうちょ銀行の預金限度額

時の人である野田総務大臣、新任早々メディアに引っ張りだこにされている。総務省の一部が旧郵政省で、彼女の最初の閣僚職が郵政大臣だったことは一昨日述べた。小泉改革の象徴だった「郵政民営化」は、僕らから見ると当然のことだった。2000年当時、日本中…

東部戦線、78年目の終結

シミュレーション・ゲーマーの中には東部戦線と聞くと「血が沸き、肉が踊る」人たちがいる。基本的に、作戦級の陸戦タイプが得意な人たちである。東部戦線は2つの陸軍大国が丸4年間、ウクライナやベラルーシ、バルト三国などで戦った一大キャンペーンであ…

轟音の下の市場

台北地下鉄の淡水信義線の圓山駅前には、「花博公園」が広がっている。このあたりは地下鉄と言っても高架上を走っている。プラットフォームから見ると、スタジアムのような円形の建物があり、緑が広がり、基隆河の対岸には「圓山大飯店」がそびえたっている…

中山地下街

今回の滞在先の最寄り駅は、地下鉄淡水信義線の雙連駅である。台北は地下鉄網が発達しているのだが、ここは3つの線に囲まれる位置にあり、4つほどの駅に徒歩で行けるのはいいのだが、最低10分近くかかる。その中で一番近いのがこの雙連駅。 この駅から北に…

松山火車駅周辺(後編)

一方松山駅の南側には、五分埔商圏というエリアが広がっている。およそ150m四方の中に、無数の商店が詰め込まれていて、特に服飾の豊富さや安さは飛びぬけている。ここを見つけたのは、最初に台湾旅行をした10年近く前だった。 当時は地下鉄松山新店線は開通…

松山火車駅周辺(前編)

台北では続々地下鉄の開通/延伸がされているというのが、3年前訪問したころの印象だった。10年ほど前に、ソウルで毎回新しい地下鉄に乗れて喜んでいたことを思い出させる。今回も台北駅近くまで、桃園空港からの新しい地下鉄が開業していた。 前回来た時の…

3年ぶりの台北

米国で「台湾旅行法」が成立し、政府高官(といっても多くがまだ空席だが)の台湾公式訪問が増えつつあるという。「ひとつの中国」には徹底的にこだわる中国政府は激怒しているが、トランプ先生はどこ吹く風。現行の蔡政権になってから、中国・台湾の関係は…

台北の休日花市

台北市内の中心からやや南、地下鉄淡水線の「大安森林公園駅」から東へ歩いて2~3分で、高速道路に行き当たる。これが建国南路という高速道路で、台北を南北に貫いてる大動脈である。平日に行っても何もないのだが、週末の休日は様子が一変する。 高速道路…

吉野家の蕎麦

吉野家のカンバンに何種類かあることに、最近気づいた。あまり数はないが、橙地に濃紺のラインが入っているのが、蕎麦を出す吉野家である。ある休日の昼過ぎ、藤沢駅前を歩いていてそのようなカンバンに出会った。残暑で日差しも強いから、あまりゴツいもの…

公共交通分野のオープンデータ(5/終)

データ活用については、データを持っている機関(シーズ)と欲しがっている機関(ニーズ)のマッチングが重要である。1対1で会話をして、うまく情報のやりとりが経済効果を含めて新しく成立する例は多くない。簡単に思いつきそうなものは、デジタル以前に…

公共交通分野のオープンデータ(4)

協議会という背景こそあれ、東京メトロが自社の情報をOpenにして自社の利用者へのサービスを向上するというモデルは分かりやすい。乗り換え情報が求められるというので複数事業者間でこれを共有するというのも、それほど違和感のある人はいないだろう。交通…

公共交通分野のオープンデータ(3)

オープンデータは一般に経済効果があるとされているが、初回に紹介したGPSを使った位置情報のように経済活動に顕著に役立った例は多くない。フランスでは市街地のデータを公開しているが、これは古い町並みを守るという景観保全の意味が大きい。イタリアでは…

公共交通分野のオープンデータ(2)

さて今回の「公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会」の議論だが、国交省の中間整理概要を見ると2項に「首都圏における情報提供の現状」とある。1項「検討の背景」の最後に2020年の東京オリンピック/パラリンピックのことが書いてあると…

公共交通分野のオープンデータ(1)

最近、国土交通省はICT政策に比較的熱心である。恐らく「官民データ活用推進基本法」の制定をうけてのことだろうが、今度は「公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会」を開いている。http://www.mlit.go.jp/common/001185914.pdf オープンデ…