Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ハノーファーを食べる(1)

 

 ハノーファー空港到着は1900過ぎ、この時期の北ドイツは日没は2200過ぎだから十分明るい。移民と思われる肌の浅黒いタクシードライバーは、ホテルの名前を聞いただけであっさり車をスタートさせた。地図を見ながら、路上の地名票などと照らし合わせて正しい方向に向かっていることを確認する。初めての街ではこれをしたいので、無理しても明るいうちに着きたかったのである。
 
 ドイツの高速道路(アウトバーン)を快適に飛ばして、30分弱でホテルに着いた。大学病院の広大な敷地に隣接したホテルで、緑豊かではあるが付近にレストラン等は見当たらない。隣にもう1軒、経営が同じと思しきホテルがあるだけだ。
 
 首に可愛い刺青をしたお姉さんにキーカードを貰いレストランはと聞くと、「このホテルロビーは24時間飲み物と軽食は出せる。本格的なレストランは隣のホテルにある」との答え。部屋はコンパクトで清潔だったが、冷蔵庫もポットもない、無料のミネラルウォーターすらない。どうやら、付近のスーパーなどでビールやワインを買い込んでのお一人様ディナーは難しそうだ。
 
 荷物を開いてWiFiをセットしたら、2030頃だった。ここではまだ明るいが、日本では未明の時間である。眠る前に、ビールを飲もうと思った。ホテルロビーに降りて行って、まず定番の小麦黒ビール(ドゥンケル・ヴァイツェン)を頼む。25年前、南ドイツで仕事をしていたころから、一番好きなのがこれ。ずっしりとした味わいが気に入っている。食事メニューはパニーニが中心なので、一番軽めのバナナパニーニを注文した。

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 バナナを挟んで焼いたパニーニの付け合わせもバナナ、チョコレートがソースのように掛け回してある。少しづつ頬張ったが、長旅で疲れたのか500mlのドゥンケルでふわりと酔った。もう寝ようかと思ったが、もう1杯飲むことにして、ご当地(ニーダーザクセン州)のビールを注文。
 
 赤い盾の背景に白い馬のエンブレムを書いた、ご当地ビール(300ml)が運ばれてきました。ピルスなので、すっきりさっぱりした口当たり。合計11ユーロあまり(1,500円くらい)でした。ゆっくり眠れそうです。
 
<続く>