台北では続々地下鉄の開通/延伸がされているというのが、3年前訪問したころの印象だった。10年ほど前に、ソウルで毎回新しい地下鉄に乗れて喜んでいたことを思い出させる。今回も台北駅近くまで、桃園空港からの新しい地下鉄が開業していた。
前回来た時の新しい地下鉄が、松山新店線。中心市街地からこの路線に乗って、市街地の東側松山駅周辺まで行った。日本で言えばJRにあたる台湾鉄道の台北・松山は隣り合った駅だ。この部分も全て地下に移されて、地上の跡地は道路や公園になっている。
松山駅も立派にリニューアルされ、上層階にはショップやレストランが多数入居している。セブンイレブンをはじめ、CoCo壱番屋、大戸屋、大阪王将、さぼてん、丸亀製麺、モスバーガーなど日本の店が半数くらいを占める。もちろんスタバやマクドナルドなどのインターナショナルブランドも入っていて、旅行に来ているという気がしない。駅の北側には、松山慈祐宮という有名な廟があって、多くの人がそちらに向かって歩いてゆく。
廟の左手に商店街が見えてくるが、これが廟より有名な「饒河街観光夜市」である。どんなガイドブックにも筆頭に載っているところだ。今回は昼に来たので、その雰囲気は味わえないのが残念。その分人通りは少ないので、楽に慈祐宮に入ることができた。
この廟に祀られているのは「黒面媽祖」、道教の寺院らしい。主殿は6階建てということだが、外観からは何階建てかを測ることは出来ない。屋根には2匹の龍と福禄寿の3仙人が飾られている。色鮮やかで、豪華なものだ。
<続く>