Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

3年ぶりの台北

 米国で「台湾旅行法」が成立し、政府高官(といっても多くがまだ空席だが)の台湾公式訪問が増えつつあるという。「ひとつの中国」には徹底的にこだわる中国政府は激怒しているが、トランプ先生はどこ吹く風。現行の蔡政権になってから、中国・台湾の関係は冷え込み本土からの旅行客は激減しているはずだ。

 

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 台湾には3年前に3回旅行している。物価は安い、食べ物は美味しい、(冬季の事だが)避寒になる、羽田から3時間前後のフライトで行けるといいことばかりなのだが、スマートなコンドミニアムに巡り合えず、最近はシンガポールなどに旅行先を変えていた。今回は台北駅と松山空港の中間あたりに良いコンドミニアムを見つけたので、偵察目的の4泊旅行に行ってみた。
 
 「グロリア・レジデンス」というそのコンドミニアム、グロリア・プリンスホテルの隣にあって、同系列である。元々日系プリンスホテル系列(現在も資本関係があるかはわからない)なので、細かなサービスが売りとものの本にある。
 
 広くて使いやすいキッチンがあって、僕たちは大満足。さっそく買い物に出かけた。2ブロック北にWellcomeというスーパーマーケットがあるほか、セブンやファミマなどコンビニも多い。到着直後に「美味しい外食」プランは幻となった。
 
 実は僕が台北で困るのは、ワインなど輸入物のお酒が高いこと。シンガポールのように「高い濃度のアルコールに懲罰的税金」をかけているわけではないが、割高感がある。では地元のお酒はというと、台湾ビールはまあいいとして紹興酒の味が本土のものとちょっと違う。銘水で有名な「埔理の紹興酒」なのだが、僕の口には合わなかった。恐らく本土の紹興酒を懐かしんだ人たちが独自に作ったものだろう。
 
 で、今回試してみたのが埔理の紹興酒に砂糖を入れて飲むこと。昔紹興酒に慣れていないころ、先輩たちが「ザラメを入れるのが普通の飲み方」と言っていたのを思い出したのである。呑んでみると、適当にマイルドになって呑みやすい。
 
 本物の紹興酒にザラメを入れるなんて、考えられないと思っていた。「私どもの酒は下等ですから、砂糖でもいれて飲んでください」などとあのプライドの高い連中が言うわけがない。ではなんで日本人だけそんな飲み方をするのかと疑問でしたが、台湾帰りの日本人が日本に伝えた飲み方なのでしょう。それで納得しました。
 
<初出:2018.4>