Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

戦後日本、幼年期の終わり

 今年のG7「シャルルボア・サミット」も終了した。トランプ先生は早々に米朝首脳会談に向かったようだが、残された6人の政治指導者はどんな心持ちだったのだろうか。国際政治として、世界をリードしてきた米国の凋落は著しい。これからの世界はどうなるのか、トランプ先生が大統領選挙に勝った時に一段と危惧が深くなった。

 
 その時思った「G0」というのは極端な話かもしれないが、第一次世界大戦の後に、従来のリーダー英国が勢いをなくし跡を継ぐべきリーダー候補である米国が「モンロー主義」でカラに閉じこもってしまったゆえに、世界を戦火にさらしたという見方はあるし、僕はそれが真実に近いと認識している。今回有識者の意見として、米国の国際政治における弱体化から、世界が不安定化に向かい日本も安全保障政策(整備)を迫られるという記事があった。

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 宮家先生の意見には何も異論はない。ただ世界が秩序を失った時、国連とか諸般の国際機関には出来ないことが多くなる。それでも平和を信じた/信じようとした国は、第二次世界大戦では滅びるか少なくとも緒戦においては不利を余儀なくされた。第二次世界大戦終了後、国際社会は日本を暴れさせないことを念頭に、世界の治安を考えてきた。その思惑は終戦後5年も持たず、朝鮮戦争が勃発し日本の再軍備が決った。
 
 核兵器が使われるかどうかは別にして、不安定化した世界においていざという時に日本国民を守るのは自衛隊しかない。70余年米国の庇護のもと、日本は平和に夢をみてきたと思うが、そのような幼年期の終りがみえてきたような気がする。自衛隊(軍隊)を違憲状態にしている国は、本当に「平和国家」なのでしょうか?
 
<初出:2018.6>