Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

防衛省からの研究予算

文科省の大学等に対する研究予算がシフト(例:基礎研究から応用研究、社会実装)していて、研究室として存亡の危機にあるものもあること、そのような研究室では若手研究者を十分処遇・育成できなくなっていることは以前にも紹介した。 そうなると、大学等と…

ワンコインランチ(かつや)

牛丼チェーンの過当競争とその結果の低価格化は、消費者にとっては喜ばしいことである。そば・うどんチェーンについても同じだ。昨今は回転ずしにもその傾向が見られるようだ。もうひとつ、気が付いたのはトンカツ。ワンコインのトンカツランチが食べられる…

サンフランシスコを食べる

30年以上前、最初に外国に降り立ったのはサンフランシスコだった。最終目的地はラスベガスのIT関連カンファレンスに出ることだったが、サンフランで乗り継ぎの1泊をした。偶然現地事務所に事業所の同期入社の人が赴任していて、フィッシャーマンズ・ワー…

国内線なのに、7時間のフライト

MITとスタンフォードを含めてアメリカのスタートアップ企業を見に行こうという今回の企画、興味深いものだったがだ最大の懸念はボストン(ローガン)空港からサンフランシスコ空港への移動だった。ここは、羽田・シンガポール(チャンギ)間に匹敵する7時間…

ボストンを食べる

ボストンは港町であり、名物は海産物ということになる。欧米でディナーに出かけると大抵は肉料理を頼む僕も、ここでは魚料理を食べる。10年ほど前にボストンを訪れた時も、もっぱらシーフードを食べていた記憶がある。増してや今回は集団行動なので、参加者…

MITという街

スタンフォードと共に大学発ベンチャーを輩出しているのが、MIT。マサチューセッツ州ケンブリッジにあり、チャールズ川の北岸に700ヘクタールばかりの広大なキャンパスがある。人的規模はそれほどではなく、教職員1,000人あまり、学生数は11,000人超。東…

スタンフォードのスタートアップス

米国には大学発のベンチャー企業が多い。大学のサークルのノリで会社を興し、ガレージで試作品や製品を作り世に問うと、上手くいくものも出てくるというわけ。古くはヒューレット&パッカードもそうだし、アップルもマイクロソフトもそうだ。ガレージメーカ…

ハーバードスクェア

10年ぶりに、ボストンへ出かける機会があった。東海岸の北、米国史上最も早く啓けた町のひとつで、政治のワシントンDC、経済のニューヨークと並んで、知のボストンとして「三都物語」が書けそうなところである。米国では、産官学の人材流通が激しい。政権交…

議会主権の国

"Brexit" に新しい難題が持ち上がった。「政府は、議会の同意なしにEU側に離脱通告する権利を持たない」との訴訟で、最高裁判所が判断を下すことになったのだ。裁判所が仮にこの訴えを認めれば、メイ首相は議会に本件を同意するよう求めなくてはならない。…

スイスとEUの関係

イギリスのEU離脱が決まり、具体的な条件交渉がいつ始まるかが注目されている。EU加盟国は現在27ヵ国+イギリスである。地理的にはその中央に位置する国、スイスがその中に入っていない。通貨も違う。スイスフランであってユーロではない。スイスフラン…

経団連の70周年

5月最後の日、日本最大の業界団体である日本経済団体連合会の年次総会と、70周年記念パーティが開催された。会場は、紀尾井町のホテルニューオータニ。パーティ会場はニューオータニ最大の宴会場、鶴の間である。主催者側発表で2,000人が集まったという。確…

ワンコインランチ(はなまるうどん)

讃岐で、うどんが名物になった理由はわからない。学生の頃、宇高連絡船の船中で食べて美味しいと思った記憶は残っているが、もともとソバ好きなのでうどんに入れ込むことは無かった。讃岐うどんの特徴はコシの強さ、のど越しより噛み応えがあるのがいい。そ…

民間の55年体制

「連合」を巡って、政界の動きがいろいろ出てきた。連合とは正式名称を「日本労働組合総連合会」といって、日本の労働組合におけるナショナル・センターである。2015年現在約690万人が、(間接的に)加盟している。政治的には民進党支持だが、昨今の政界事情…

外国人旅行客の多い街、2016

マスターカードが、2016年版の滞在先ランキングを発表した。まだ2016年は終わっていないのにと思ったが、これは予想なのだという。「世界の主要都市に1泊以上滞在する外国人旅行者の数」を、出張客や観光客の出費(要するにクレジット・カード利用状況)か…

キャッシュアウト

またひとつ、Automated Teller Machine が淘汰される要因が加わった。来年4月から大手スーパー「イオン」がレジでのキャッシュアウトサービスを始めると発表したのだ。 http://news.livedoor.com/article/detail/14041682/ 例えば、カードで買い物の代金を…

二度付け厳禁

ちょっとした仕事で大阪へ行ってきた。正直、梅雨明けしたこの時期に行きたいところではない。それでも、大阪在住の友人が夕食を誘ってくれたのはうれしかった。「では、しゃれたワインハウスではなくて、大阪コテコテでどないでっか?」と言われて、「う、…

ソウルで食べたお弁当

ソウルでの国際会議、公式ディナーは洋食だった。18:30開始と聞いていたが、案の定19:00になっても会場は準備中。会場外の廊下でカクテルなど片手に、そこら中でミニ会合をやっている。実はこのようなシーンが交渉事では重要らしい。別に談合というわけでは…

マイルドになるソジュ

最初にソウルに行ったのは、20年以上前。目的はひとつだけで、当時所属していた事業部門で韓国の企業と特許のライセンス関係でもめた件で担当の部長に(用心棒として)同行した時である。本社の海外部門の人と空港(仁川だった)で落合い、市庁舎に近いロッ…

サンキュー天丼

ごちそうだった天丼というメニューを大衆価格まで引き下ろした、「てんや」チェーンの功績は大きい。同チェーンを運営する「てんコーポレーション」は、もともと総合商社丸紅の部門だったが、「ロイヤルホスト」などを展開する「ロイヤルホールディングス」…

北の防人

函館は、ロシアとも関係の深い町だ。定宿「ガーデンハウスCHACHA」の前には、ロシア正教の「聖ハリストス教会」がある。教会に入ると「聖ニコライの碑」があるし、函館山を背景にした尖塔もあり、おごそかな雰囲気を醸し出している。 以前稚内を訪れた…

魂のスピットファイア

映画館で映画を見なくなって久しい。近所のどこに映画館があるかさえ、考えたこともない。またレンタルビデオも、利用したことはない。TVで放映されるものも、NHK-BSでいくつか録画して見るくらいだ。映画業界に対して、全くと言っていいほど貢献し…

さらば駅弁

そういえば最近「駅弁」をたべていないな、と思い当たった。駅弁の売り上げは年々減少し、事業者の撤退も相次いでいるらしい。徳島県では2016年の秋から、1コの駅弁も売られていないのだそうだ。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171123-00010000-nor…

エルサレム旧市街(3/終)

バザールを抜けてガイドの人が手招きする方に行くと、急に持ち物検査所に出た。ここから先は、厳重警戒のところらしい。明るく空が開けているところで、階段を降りていくと・・・どこかで見たような風景、「嘆きの壁」だった。 先日のフライトで新作の「オリエ…

エルサレム旧市街(2)

「オリーブの丘」を降りて新市街にクルマを止め、今度は徒歩で旧市街へ入った。地下駐車場からショッピング街に出たが、雰囲気は欧州大都市のショッピングモールと変わらない。見慣れたブランドショップが軒を連ねている。しかし1本の道を渡ると、そこから…

エルサレム旧市街(1)

エルサレムもまた、メディアによく取り上げられる都市である。聖地であるゆえに紛争の報道は滅多にないのだが、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地を兼ねているということが、潜在的なリスクを醸し出している。イスラエルは首都をエルサレムと位置付け…

テルアビブを食べる

今回滞在したのは、イスラエルの中心都市テルアビブ。日本人には物騒な都市との印象があるかもしれないが、地中海の東の端綺麗なビーチが広がるリゾート都市でもある。最寄りのベン・グリオン空港はやや内陸にあって、パレスチナにも近い。空港は厳重な警備…

トルコ航空のビジネスクラス(後編)

よくコマーシャルで見るのだがトルコ航空の売りは「空飛ぶシェフ」だそうで、シェフの帽子をかぶったお兄さん(もしくはお姉さん)が注文を聞いたりおすすめをしたりすることらしい。往路便は成田発21:25と深夜、帰路便もイスタンブール発02:10だったせいも…

トルコ航空のビジネスクラス(前編)

以前からイスラエルという国には興味を持っていて、いくつか紹介記事を書いた。小国ながら存在感のある国で、事実上核保有国でもある。850万人ほどの人口で、2ケタ近い違いの人口を持つイスラム教国家に囲まれている。それらの国との紛争は絶えることはなく…

アラブの海に浮かぶ国(後編)

次に同じ様な話があったのは1990年代半ば、モバイルPCをより軽く使いやすくしようとしていた頃のことである。狙いは今で言うタブレットのようなものなのだが、文字入力用デバイスをどうするか悩んでいた。フルキーボードは大きすぎる。ブラックベリーのよ…

アラブの海に浮かぶ国(前編)

知り合いからイスラエルの技術交流セミナーに招待されて、興味を覚えたので行ってみた。世界でも有数のサイバーセキュリティ先進国である。冒頭死海の映像が出てきて、水面に浮かぶ海水浴客の姿が大写しになった。有名なシーンだが、イスラエルそのものがア…