Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

外国人旅行客の多い街、2016

 マスターカードが、2016年版の滞在先ランキングを発表した。まだ2016年は終わっていないのにと思ったが、これは予想なのだという。「世界の主要都市に1泊以上滞在する外国人旅行者の数」を、出張客や観光客の出費(要するにクレジット・カード利用状況)から計算したもの。まあ、ひとつのビッグデータ活用。

 
<滞在者数2016>
 
1.バンコク(タイ) 2,147万人
2.ロンドン(英国) 1,988万人
3.パリ(フランス) 1,803万人
4.ドバイ(アラブ首長国連邦=UAE) 1,527万人
5.ニューヨーク(米国) 1,275万人
6.シンガポール 1,211万人
7.クアラルンプール(マレーシア) 1,202万人
8.イスタンブール(トルコ) 1,195万人
9.東京(日本) 1,107万人
10.ソウル(韓国) 1,020万人

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 東京とソウルがほぼ同じ、ニューヨークとシンガポールもほぼ同じ、パリはさすがに少し減ったか・・・とみているのだが、何か違和感がある。そう、中国の街が香港も含めてまるきり入っていないのだ。
 
 当然中国の国内移動は統計に入らないのだけれど、外国人が中国へあまりいかないということだろうか?僕に会いに来るアメリカ人の何人かは、かならずと言っていいほど中国へ行って帰りに日本に寄るというのに。(中国名前の当て字を書いた名刺を、僕に出したヤツもいる!)
 
 この統計の首位は、バンコクが何連覇かしているらしい。微笑みの国だから人が集まるのか、中国人観光客にとって手軽な街なのかはわからない。そこで「国父」が亡くなってしまった。1年間は喪に服すというし、経済活動に小さくない影響があると言われている。たびたびのクーデターがあっても、国王が収めてきた過去があり観光客に影響が出るような事態が少なかった。今後は、そのあたりも不安だ。
 
 アジアでただ2国、欧米の植民地にされなかったのが日本とタイ。日本企業も多く進出している国で、大きなマイナスの変化が無いことを祈りたい。
 
<初出:2016.10>