Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

公共交通利用促進のカギ(後編)

ある公共交通の専門家が調査したところ、上記のような理由よりももっとバスに乗りたくない事情があることがわかった。それは、「どこに連れて行かれるかわからない」ということ。路線が分かっていれば、1時間に1本でも多少バス停が遠くても乗る、と応える…

公共交通利用促進のカギ(前編)

高齢者の運転による事故が増加傾向で、免許返納のキャンペーンなど張っている自治体もある。免許とクルマを取り上げたあとどうするのかと言えば、公共交通の充実しかないのは自明である。 最近公私にわたって行く事が多くなったヨーロッパの都市では、バスや…

ワンコインランチ(ゆで太郎)

大手町、丸の内、八重洲、霞ヶ関界隈では見かけないせいで、利用することに少ない「ゆで太郎」だが、なかなかこだわりのある立ち食いそばチェーンである。「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の三たてをモットーにしていて、店内に製麺コーナーまである。より…

DCで一番のギリシア料理店

片道13~14時間のフライトに乗り、米国政治中枢の町までやってきて、ようやく大げさな会議を終えることができた。翌朝9:00ころにチェックアウトするまでは、ひと時の自由時間。夕方の便でDCを発ち、ニューヨークなりで乗り継いで日本に帰るという選択肢もあ…

ホテル「Lombardy」

ICT業界団体の活動も、グローバル化している。インターネットに国境はないし、どのような国家も単独ではインターネットを仕切れない。インターネットの管理監督機能(例:IPアドレスやドメイン名の管理)も昨年、米国政府(商務省電気情報通信局)から…

ルーフトップ・パーティ

ワシントンDCの冬は意外と寒いという。そういえば1ヵ月ほど前にもドカ雪が降って、交通に支障をきたしていた。しかし4月ともなると、東京よりずっと温かい。ポトマック河沿いに植えられているソメイヨシノも、日本より早く咲き散っていった。 この時期、…

Long Way to DULLES

アメリカ合衆国の首都ワシントンDC、DCの意味はコロンビア特別区(District of Columbia)である。米国の州は独立性が高くそのどこかに政治の中心があれば他の州の反発をまねいたから、特別区として50の州とは別にしたともいう。地理的にはメリーランド…

後ろ向きのシート

先日、久し振りに青い日系航空会社以外のビジネスクラスにのる機会があった。噂のユナイテッド航空である。もう6年ほど前になるのだが、成田⇒ワシントンDC(ダレス)⇒ロンドン(ヒースロー)⇒成田と世界一周出張をしたことがある。その時、ダレス・ヒース…

ボリュームランチ(餃子の王将)

今年になって、僕の海外出張が増えてきた。ソウルから帰って中2日でボストンへ飛んだこともあった。ソウルは(正恩クンの圧力で)緊張感はあったものの、距離的には国内出張のようなものでさほどの移動ストレスはなかった。しかし今回は、ワシントンDCか…

官民データ活用推進基本法(5/終)

この法律は示した方向性は正しいのだけれど、具体的に何が進むかというのが次の課題である。ひとつには「官民データ活用推進戦略会議」を設置(議長は内閣総理大臣)するというのが、次への回答である。基本法はその主旨に沿っていろいろな分野の制度などが…

官民データ活用推進基本法(4)

前回「電子政府」と「オープンデータ」についてコメントしたが、この法律にいう基本的施策には他にもいくつか記述がある。地理的な制約等に基づく利用機会格差の是正、情報システムの規格の整備・互換性確保、国及び地方公共団体の施策の整合性、マイナンバ…

官民データ活用推進基本法(3)

この法律、議論の過程において経団連が「データ利活用のための環境整備を求める」という提言を出している。(2016.7.19) http://www.keidanren.or.jp/policy/2016/054_gaiyo.pdf この中で、経団連が具体的に求めているのは以下の6点。 ◆紙から電子へ 申請…

官民データ活用推進基本法(2)

この法律で具体的に何が変わるのかというと、実はあまりない。昨日書いたように「基本法」であって大きな方針を示すのが目的だからである。もれ聞く話では、先の個人情報保護法改正にあたり「保護に偏るから法律の名前を個人情報法にしてしまおう」という意…

官民データ活用推進基本法(1)

IR(カジノ)法案、年金法案などで年末までもめた昨年の臨時国会だったが、その隙間を縫うようにして議員立法で提案された「官民データ活用推進基本法」はあっさり成立してしまった。もちろんここに至るまでには経緯があり、この臨時国会に出て来るまでに…

いちばん桜

伊豆半島では「河津桜」が有名だが、沖縄にも早咲きの桜がある。日本全体が一番寒いころに、南国沖縄では桜が咲くというわけ。このころの沖縄は、フライトもホテルもそんなに混んでいないので狙い目だと思っている。いくつか楽しみがあって、島らっきょうの…

2月沖縄、球春到来

北谷という街は国道58号線の山側はかなりの部分が米軍キャンプになっていて、海側の細長いエリアに民間施設が連なっている。美浜エリアにはアメリカンビレッジという巨大なショッピング施設があり、年々拡張している。昨年は大規模なヒルトンホテルが開業…

沖縄のICカード

2003年、これまで鉄道が無かった沖縄県にモノレールが開業した。現在那覇空港駅から首里駅までの12.9kmが営業していて、首里駅からてだこ浦西駅までの4.1kmが工事中である。この区間は、2019年に開業する予定という。ゆいレールが開業したことによって、日本…

沖縄コンベンションセンター

6年ほど前「ムーンオーシャン宜野湾」に最初の滞在をしたころから、このあたりの開発進捗はすさまじい。田芋畑(要するに湿地帯)を横断する道路が完成し、マンションも建ち、大規模ショッピングセンターが開業し、新たな道路・バス路線も開設されている。…

ワンコインランチ(吉野家)

秋になって、外食チェーン店でも新しいメニューが出はじめた。まだ残暑がきついので蕎麦屋に足が向くことも多いのだが、「食欲の秋」も近い。僕も昼時忙しくて食事ができず少しお腹がすいてくると、お肉でも食べてみようかと思うようになった。 14時に近くオ…

強化される欧州のデータ保護(5/終)

従業員情報だけではなく、機器が吐き出す情報まで「越境」だとめくじら立てられるようになると、BtoB型の日本企業まで困るかもしれないと前回書いた。本項の最後に「越境データ移転」の手段について整理しておこう。 よく聞かれるのが「十分性認定を取る…

強化される欧州のデータ保護(4)

「EU域内の拠点に勤めている従業員の情報を日本に持って帰るのが面倒」くらいの話であれば企業経営に大きなインパクトではないかもしれない。それでも産業界に聞くと「そのくらいの不利益しか聞こえてこない」とメディアや、霞ヶ関の人たちは言う。企業は…

強化される欧州のデータ保護(3)

冒頭述べたように人権意識の高い欧州諸国が、インターネット経済の急激な伸びやAI・IoTに代表される(得体の知れない)技術の進歩とあいまって、市民のプライバシー保護に凝り固まろうとする気持ちは理解できる。しかしEUにも事業者はいて、これらの…

強化される欧州のデータ保護(2)

日本の個人情報保護改正の動機の一つが「海外からまともな個人情報保護が出来ていない国」とのレッテルをはがすことだったことは、以前にも紹介した。個人情報保護委員会という「第三者機関」を作ったのもそのためである。まあ今回の改正ではがせるかどうか…

強化される欧州のデータ保護(1)

ヨーロッパはもともと人権意識が高く、プライバシー保護には神経を尖らせる傾向にある。いわゆる個人情報保護については、日米欧では思想の違いが明白だ。以前日本の個人情報保護法改正についてコメントした最終回に、欧州の状況に触れたが今回はこれを少し…

Hochster城への旅(後編)

空堀を渡り壮麗な門をくぐると、そこは「本丸」広場。ひときわ高い塔のふもとに立派な宮殿様の建物があって、これがHochster城の中央御殿。御殿の前には広いテラスがあって、庭園が整備されている。テラスの向こう側は、城壁の上部になっている。壁の高さは…

Hochster城への旅(前編)

フランクフルトを東西に貫くトラム路線11号線で、西の終点Zuchschwerdtstrasseまで行った。旧市街からの所要時間は40分ほど、ここまでは前回7月に来たときも、トラムに乗る目的で来ている。 中央駅を過ぎてしばらくは都会の風景、右手に博覧会場があって高層…

マルクトよ、マルクトよ!

JTBのツアー「暮らすパリ」で始まった僕たち夫婦の1週間ほどの滞在旅行、最近はドイツ語圏が中心になり今年は2度のフランクフルト滞在である。初夏に行き良かったので、秋にも行こうということになった。コンドミニアムに着いて荷物をほどくや、部屋の…

突然の車内検札

ドイツやオーストリアの鉄道には、通常改札口がない。街中を歩いていて、そのままプラットフォームに入ってしまう。降車した人たちも、そのまま街中にでてゆく。長距離列車も、近郊列車(Sバーン)、地下鉄(Uバーン)もそうだし、トラムに至ってはプラッ…

一日乗車券の恩恵

フランクフルト(am Main)では、旧市街付近にアパートメントをとるのが空港からのアクセスも、買い物のしやすさも、ショートトリップに出かける利便性でも一番いい。旧市街からは、地下鉄(Uバーン)、トラムが放射状に延び、近郊鉄道(Sバーン)も横ぐし…

朝食付きのアパートメント

僕たち夫婦は1週間滞在型の旅を基本にしているのだが、現地の食材(飲材も!)を現地で調理するのが最大の楽しみなので、キッチンの充実度にはセンシティブである。調理場所の使い勝手から食卓への距離、調理器具や食器の充実度などは大変気になる。 それに…