ICT業界団体の活動も、グローバル化している。インターネットに国境はないし、どのような国家も単独ではインターネットを仕切れない。インターネットの管理監督機能(例:IPアドレスやドメイン名の管理)も昨年、米国政府(商務省電気情報通信局)から、マルチステークホルダーからなるコミュニティに移管されている。
そんなわけで、米国政治の総本山であるワシントンDC(行政特別区)に出かけることも増えてきた。特別区に隣接するバージニア州にあるダレス国際空港までは、日本からの直行便がある。空港から特別区中心まで直接の地下鉄はまだないが、バスで途中まで行き地下鉄(オレンジライン)に乗り換える。ポトマック側の手前ロズリン駅で降りれば、ここはまだバージニア州。ホテルなども安い。
特別区の西側に位置していて、世界銀行・国務省に近いし、ホワイトハウスや商務省も徒歩圏である。国会議事堂には遠いがここはそんなに行くわけではない。いざとなれば地下鉄に乗ればいい。ロケーションが気に入って最初予約したのだが、泊まってみると非常にクラシカルなホテルで落ち着ける。
ドアマンやフロントは、ややいかめしい。それでも慣れてくるとフレンドリーっぽくなる。建物も古いようで、すごく清潔というわけではないが、ビジネスで数泊する分には十分である。
小さなキッチンコーナーもあったので、近くのスーパーマーケットでビールやおつまみを買ってきて、ちょっとした食事もできた。朝食も昼食も、時には夕食も会議に付属したブッフェスタイルで済ませることが多いので、夜食代わりに不足した野菜などを摂るにはちょうどいいくらい。まあ、今後も時々お世話になることでしょう。
<初出:2017.3>