Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

世界経済フォーラム本部(後編)

今回の会合の出席者は100人ばかり、最初の1時間は大きな会議室(Eigerと書いてあった)で主催者挨拶のあと、いくつかのトピックスが紹介される。手もとには大まかなアジェンダとタイムスケジュール、出席者リストがあるだけ。スライドを使ってくれる講演者…

世界経済フォーラム本部(前編)

World Economic Forum(WEF)と聞いてピンとこない向きも、「ダボス会議」と言えば聞いたことはおありになるだろう。北半球が一番寒い1月後半、スイスの寒村ダボスに世界の有力者たちが集まるのがダボス会議。今年は習近平氏がやってきて、中国の勢いを見せ…

スイスエアーのビジネスクラス(後編)

昔南ドイツのコンスタンツに仕事で行っていたころは、スイス・エアーのこのフライトに乗ることが多かった。当時の日航などよりよいサービスだと思っていたのだが、一度倒産しルフトハンザの関連会社になってしまった。今は正式名称「Swiss International Air…

スイスエアーのビジネスクラス(前編)

ワシントンDCからここ(成田空港)に戻ったのは、先週の日曜日だった。今回は中6日で同じ日曜日に、僕は成田空港の出発ロビーにやってきた。行先はジュネーブ、夜には氷点下になるということで、カバンにはコートを詰めてある。 日本からジュネーブへの直行…

ランサムウェアとWindows10

しばらく前から「ランサムウェア」が世界中で暴れている。PCのFileを勝手に暗号化してしまい、元に戻して欲しければ身代金(ランサム)を払えというもの。アシの付かない(!)ビットコインで払えといってくるらしい。暗号化の手法はいくらでもあるので、…

音楽チケットの転売(3/終)

音楽関連団体や有名アーティストたちは「音楽の未来を奪う」高額転売に反対すると宣言した。しかし、これまで見てきたように、転売そのものは犯罪ではない。需要と供給で価格が決まるのが普通なら、むしろ普通の商取引からかけ離れていたのが、この業界だっ…

音楽チケットの転売(2)

偽造チケットのような転売とは直接関係のない犯罪を除けば、買占めして暴利を得ているかもしれない個人・組織の存在や、本当に音楽を楽しみたい人の機会を奪っている行為は犯罪ではないようだ。ならばなぜ音楽関係団体やアーティストは、反対の表明をしたの…

音楽チケットの転売(1)

コンサートチケット等の高額転売が、エスカレートしているらしい。9,800円のチケットがネット上で50万円にもなって取引されているとの報道もあった。これに対し音楽関連団体は、100組を超える有名アーティストの連名を添えて「私たちは音楽の未来を奪うチケ…

白兵戦教練は必要か?

安倍政権になってから、政治が右傾化しているというメディアがある。自衛隊の海外派遣や集団的自衛権の容認、今国会の焦点である「テロ等準備罪」などを例に挙げている。僕はこれらの例をもって「右傾化」とは言えず、普通の国家としてあるべき方向だと思っ…

平成初期の維新の会

一躍政界の台風の目となった、小池新党こと「都民ファーストの会」。多くが1年生議員でまだ「躾け」の段階にあるせいか、かなり厳しい情報統制がされているようだ。ようやく都議会の議長等が定まり議会運営が始まったが、相変わらず個々の議員のオピニオン…

ビショップ・ミュージアム

ホノルル滞在の最後の日、以前から気になっていた「ビショップ・ミュージアム」に行ってみることにした。ハワイを施政権に従って北米と呼ぶか、地政学的にオセアニアと呼ぶかは議論がありそうだ。僕はオセアニア説を採りたい。広い太平洋に分布する海洋民族…

アラモアナでも「獺祭」

アラモアナセンターの変貌は著しい。山側の一角を占めていた「ノードストローム」はワード地区寄りに移り、その後にフィットネスジム(1階)と「ターゲット」(2~3階)が入っていた。100人以上のフィットネスをする人を通りから眺められるのは、宣伝の領…

真珠湾への道(後編)

入り口で何もバッグ類はもってないよと示して場内に入り、正面がアリゾナ記念館への整理券配布所。記念館のキャパシティには限界があるので、ここでもらった整理券で入場できる時間が決まる。残念ながら3時間後のものしか手に入らなかった。次回はもう少し…

真珠湾への道(前編)

以前から、真珠湾には行ってみたいと思っていた。今回バスを徹底利用しようと思っていたし、昨年末から1日乗車券ができて利便性が上がっている。従来のトランスファーという(アナログ)システムは、旅行者には分かりにくかった。 今日は行くぞと意思を固め…

ホノルル港とアロハタワー

ダウンタウンに滞在していて「いいな」と思うことは、歩いてすぐのところにも観光ポイントが多いことである。ワイキキにもあるよといわれそうだが、どうしても観光客向けに造った観光ポイントだから「史跡」などよりは興味が薄くなる。 「Aston at Executive…

ワイキキの実弾射撃場

銃というものは、特に男の子にとって興味を惹くものである。子供のころ映画やTVで主人公が拳銃を撃ちまくり、ライフルや短機関銃を持った敵兵をバタバタ倒すのを見て「ライフルって役立たずだな」と思ったものだ。だから、拳銃のモデルガンは大好きで、僕…

片側一車線の高速道路(後編)

徳島には二車線の高速道路は作れない、しかし必要だということで一車線という妥協が生まれたのだろう。元道路局長・技監だった人に聞くと、こういう一車線高速(モドキ)道路はほかにも何箇所かあるそうだ。 橋本行革で省庁再編が起き、国土庁がなくなってし…

片側一車線の高速道路(前編)

徳島県で、痛ましい事故があった。エンジン不調で路肩に停まっていたマイクロバスに、大型トラックが突っ込みマイクロバスはガードレールを破って転落、路上にいた運転手のほか乗客にまで死者が出た。トラックに突き落されたマイクロバスは、大破していて事…

金浦空港のレストラン

仁川に大規模な空港ができてからも、ソウル市街から遠すぎることもあって金浦空港は重要な空港であり続けた。僕も当然、羽田・金浦路線を成田・仁川路線よりずっと便利に思っていた。最近、仁川・金浦・ソウル駅を結ぶ高速鉄道ができたことによって少しは緩…

2つのフランクフルト

Frankfult am Main は、僕たち夫婦のお気に入りの旅先になってきた。まず、空港から旧市街までの交通がよいこと。空港ビルの地下から近郊列車(Sバーン)に乗れば、20分くらいで中央駅から旧市街の各駅に到着する。青い日系航空会社の直行便が毎日2往復あ…

トランプ先生の軍事学講座

相変わらずトランプ大統領のツィッター広報はやむ気配がないが、一方で何も言わないで突然ぶん殴ることもあることが分かってきた。就任早々の1月29日、イエメンで「アラビア半島のアルカイダ」に対して掃討作戦を実行した。25名以上の民間人が(巻き添えで)…

日米交渉から日米連携へ(3/終)

それでは、この大げさな会議でどのような議論がされているか、僕の専門の範囲で紹介しよう。デジタル経済の分野では、それ自身が世界経済発展のための最重要分野であるとの認識がある。しかしインターネットがひとつであるように、国境や関税がなく世界で同…

日米交渉から日米連携へ(2)

会議は実質1日半、初日は朝食会に始まり、午前午後一杯メイン会場(Hall of Flags)で議論をする。2日目はいくつかのテーマ別に分かれた議論に移り、昼前に再びメイン会場に集まって日米産業界の共同文書を採択する。会議の長とそのスタッフたちは、その後…

日米交渉から日米連携へ(1)

トランプ大統領のいう「America First」によって、政府間外交のレベルでは日米交渉が厳しさを増す気配がある。TPPはもちろん、APEC連携についても「多国間交渉はしない。2国間で貿易不均衡を是正する」と米国政府は主張し続けている。まあそういう公…

ワンコインランチ(松乃屋)

3チェーンがしのぎを削る牛丼市場、かつては高価なごちそうだった牛丼を300円程度で食べられるようにしたこれらチェーン店の功績は大きい。このような流れはいろいろな業種・業態で起きている。ついに回転寿司業界では「食べ放題」なるものも登場している。…

京のおばんざい

2年ぶりに京都へ行く機会があった。用事そのものは、「けいはんな」という京都・大阪・奈良からほぼ等距離のところに作られた国際研究都市での会議だった。会議は9時スタート、とても当日移動では間に合わないので前日泊にしなくてはいけない。しかし、東…

嘉手納以南の米軍基地

那覇から国道58号線に沿って北へ向かう。安謝(あじゃ)天久(あめく)くらいはともかく、勢理客(じっちゃく)なんか読めないよねと地名を珍しがっているうちに浦添市に入る。「てだこの街浦添」と書いた碑を過ぎると左手に広大なスペースが広がっている。…

沖縄平和祈念公園

沖縄は、第二次世界大戦で日本で唯一地上戦が起きたところである。太平洋の戦況は、1944年初めにはほぼ見えてきた。米軍は太平洋の島(グアム・パラオ・トラック・サイパン・・・)やフィリピンを占領し、日本列島に迫ってきた。フィリピンの北にはバシー海峡を…

銃撃事件・規制論・産業(後編)

今回の事件は、アメリカ合衆国としても最大の犠牲者を出した銃乱射事件であるが、トランプ大統領は「銃規制」の問いかけに答えていない。全米最大のロビー団体と言われる「全米ライフル協会」から、30億円ほどの選挙資金を得ていたからというのが、主な理由…

銃撃事件・規制論・産業(前編)

ラスベガスでの銃乱射事件、未曾有の50余人が犠牲になり500名近い負傷者が出た。避難するときに転んでケガをした人もいるだろうから、全てが銃創の負傷者ではないかもしれないが、一体犯人は何発の弾丸をバラ撒いたのだろう。仮に10発に1発が一人の死傷を引…