今日は朝早くからのイベントで、田町駅までやってきた。イベントの場所は、慶應義塾大学の三田キャンパス。朝9時からパネルディスカッションというのだが、こんなに早く人が集まるのだろうかと疑問に思う。準備の関係があって集合は8時半、自宅で朝食をとるよりはと早めに来てどこかで食べよう。
田町駅から慶應に向かう途中、まず「かつや」があった。へえ、朝7時からやっているのか・・・とはいえ朝から重いトンカツなど食べているわけにはいかない。先日大阪の和食店「雅しゅとうとう」で正しい卵かけご飯の食べ方を教えてもらったので、それを試したいと思っている。
本当は「こだわり卵」を看板にしている「なか卯」があるといいのだが、見当たらない。代わりと言っては申し訳ないが、「松屋」があったので入ることにした。「松屋」は牛丼チェーンの中でも、僕が利用することはめったにない店である。先日ランチにカレーを食べて、あまりいい印象を持っていないからでもある。
食券自販機のメニューを見ると、290円の朝食セットがいろいろ並んでいる。シンプルなものがいいと、牛小鉢付きの定食を食べることにする。長いカウンター席だけの店、多分15人くらいは入れそうだ。カウンターの中は、例によって怪しげな日本語が飛び交っている。
客は半分くらいの入りで、全部サラリーマン風の男ばかり。隣の親父さんは、ソーセージエッグ定食をつついている。待つことしばし、運ばれてきたのがこれ。牛小鉢はとても小さい、紅ショウガを加えておく。卵の赤味はほとんどない。味噌汁の具はワカメだけとシンプル。ご飯だけは結構たっぷりあり、これで普通盛り。なるほど、ご飯をたべるためのメニューだなと思った。
「雅しゅとうとう」のように塩昆布などしゃれたものはないので、まずご飯に醤油を回しかけ、中央にくぼみを作って卵を溶いたものをかける。その後軽くかきまぜていただくことにする。なるほど、卵に醤油を混ぜるよりは醤油の味が直接感じられるから、かけすぎないでもしっかり醤油味が舌に残る。
「正しい卵かけご飯の食べ方」の実験は成功でした。「なか卯」の丸の内北ガード下店のように戦争のようなあわただしさはないので、ゆっくり食べることが出来ましたし。
<初出:2018.12>