Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ドナウの中州にて

 ホテルからドナウ運河の方に2分も歩けば、旧市街北の主要駅「Schwedenplatz駅」に出ることができる。ここにはトラムの駅、バス停、船着き場があり、地下に入れば2本のUバーンが走っている。そのうちの1号線に乗れば、今回の会議場「Austria Center」まで10分そこそこで行く。


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 下車するのは「Kaisermuhren駅」、ドナウ川の中州の駅だ。会議は朝9時から、会場となる「ICT2018 Imaging Digital / Connect Europa」のレジストが始まるのは8時である。少し早めに行くことにして地下鉄に乗ると、都心から離れる路線なのに意外に混んでいる。僕の降りる「Kaisermuhren駅」で、大半の乗客が降りた。
 
 ウィーンは有数の国連都市でもあり、例えば核査察で有名なIAEA(International Atomic Energy Agency)本部はここにある。多くの機関が入っているようで、人の流れに沿っていったら国連ビルの入り口に出てしまった。なるほど国連職員用の出口だったのねと理解し、別の出口を探した。
 
 コップを前に座り込んでいるロマと思しき人たちの脇を抜けて反対側に出る。駅前の案内板には、「Vienna DC」とある。ワシントンDCとは違って、特別区の意味ではなく「Donau City」のことである。駅の北東が国連関係のビル群、北西には民間のより高層のビルたちが建っている。PwCやUnisysのネオンがめだつし、地上階には銀行も多いようだ。目指す「Austria Center」は、正三角形の先端を切り落としたようないびつな6角形。地上階とその上に2階しかないシンプルな建物だった。中央部分は吹き抜けになっているから、総床面積は大きくはない。

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 すでに多くの人たちが展示会場にいて、フードトラックの周りには人だかりがあった。この他にも多くのクルマが展示されているが、恐らくはConnected Carのデモンストレーションだろう。フードトラックも何か「芸」をするのだろうか?ホットドッグを自動で出すとか、人の多いところに出前に行く・・・とか。
 
 6月のハノーファーでもそうだが、昔日のICTのイベントとは全く違って「芸をするモノ」が並んでいる。その「芸」がもっとできるように、規制緩和をしたり国際標準を定めていくことが重要で、今日はそんな会議。さて、1階上の会議場へ向かいましょうか。
 
<初出:2018.12>