Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

火のないところに煙は立たず

 多くの識者やメディアが、第二次世界大戦後で今の日韓関係は最悪だと伝えている。慰安婦問題の蒸し返し、徴用工問題の司法判断、自衛隊哨戒機への射撃レーダー照射やその後の言い訳など、「一昔前なら戦争になっている」と思う人も多いようだ。昨年末、日本で出版された「日韓もし戦わば」の架空戦記を読んだことがあるが、いよいよその危惧が現実のものになりつつある。


 韓国では20年ほど前に日韓の架空戦記が出版されたこともあるそうで、通常戦力では日本の自衛隊に圧倒されてしまった韓国軍が、北朝鮮から核ミサイルの供与を受けて東京湾を核攻撃、日本を降伏させるという内容らしい。そういう(トンデモ)本を30歳代のころに読み今は高級軍人や政治家になっている人がいたとしたら、これは日本にとって危険である。日本側は呑気に「同盟国」と思っているからだ。

 さらにうがって考えると、文政権の北朝鮮宥和政策がこのような架空戦記をベースに進められている可能性も考慮しなくてはいけない。核開発凍結・廃棄よりも南北融和を進めるのは、対日戦を有利に進めるためと思っているヤカラがいるからとも考えられる。国際社会では何があるか分からないので、韓国は嫌いではないが警戒すべきことはあると思う。

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 正直暗澹たる気分なのだが、ついに中央日報までが架空戦記もどきの記事を掲載し日本の自衛隊の実力を評価している。この意味は韓国の軍隊(&政府)に自制をうながすためのものか、油断するなと言っているのか翻訳でしか読めない僕らには判断できない。紹介しているのは韓国軍の諮問委員も努める金慶敏教授著の「日本自衛隊、その強大な軍事力」である。

https://s.japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=249041&servcode=400§code=440 

 90年ほど前、日本でも米国でも日米戦の架空戦記が多く出版された。1925年ごろ出たパイ・ウォーター著の架空戦記(題名忘却)を読んだこともある。架空だからと多寡をくくっていると「瓢箪からコマ」になったのは、日本人も(当時日本人だった人も)経験済みのはず。火の無いところに煙は立たないと見る人もいますから、両国とも冷静になって煙を消しましょう。

 

<初出:2018.12>