Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

生活費の高い10の都市

 エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の題記の調査結果がでた。調査の名称は「2017年世界生活費調査」というらしい。いろいろなことを調べているものだとは思う。年毎で変動要因になるのは、為替だと思う。調査期間はやや円高だったので、東京・大阪は順位を上げている。

 
 1位 シンガポール
 2位 香港
 3位 チューリッヒ
 4位 東京
 5位 大阪
 6位 ソウル
 7位 パリ/ジュネーブ
 9位 ニューヨーク/コペンハーゲン

 滞在期間の長短はあるにせよ、行ったことのある街ばかりだ。アジアの街が半数入っていることと、中国が(あれだけの大都市があるのに)ひとつも入っていないことが特徴的だ。

        f:id:nicky-akira:20190609092259p:plain


 1位のシンガポール、昨年公私にわたり3回行ったが、正直1位とは思えない。地下鉄の初乗りは80円以下と公共交通機関は安いし、スーパーの買い物も高いとは思わない。ただアルコール飲料は確かに高い。特に度数の高い強い酒ほど(税率が)高いようだ。これは市民の健康を考えてのことだと思う。

 2位の香港、一時期頻繁に通っていて、それなりに納得できる。例えば宿泊費、シンガポールコンドミニアムより1.5~2倍は高い印象だ。ただここも公共交通機関は安い。トラムは、どこまで乗っても40~50円(為替次第)である。お酒はというと、確かに高めだがシンガポールほどの「懲罰的」な印象は無い。

 3位のチューリッヒと7位のジュネーブ。この国は確かに物価は高い。国策で高くしているとすら思う。国の政策あれば市民に対策あり、ということでスイス・ドイツ国境の町コンスタンツには休日になるとスイスから大量の買出し集団がやってくる。帰りにガソリンを満タンにしたり、免税措置に長蛇の列を作ったり、涙ぐましいことである。

 6位のソウル、昔は良く買い物と食事目当てに出かけたものだが、物価が高いと言う印象は無い。北側の国が騒がしくなったことが原因で、ここ7~8年ご無沙汰だからその間に高くなったのかも。お酒、当時安かったね。スーパーで300ml入りのソジュ(焼酎:22度)が90円くらい。路上で、朝からソジュを飲んでるオヤジもいた。つまみは白い粉(塩)と赤い粉(唐辛子)だけ。これじゃ健康寿命は長くないよね。

 7位のパリ、ここもずいぶんご無沙汰。昔はワインが安いと思って、よく行った。EIUの今回のコメントによると「パリで値段に見合う価値があるのは、お酒とタバコだけ」とのこと。なるほど、今でもワインは安いのだね。大統領選挙が終わって落ち着いたら再訪を考えようかとも思ったが、同じ大陸ならドイツの方が物価も安いし清潔でいいかなと考え直しました。
 
<初出:2017.4>