函館の滞在は大体4泊、2度のディナーは外食で、あとは景色を眺めながらの家飲みというのが普通だ。自由市場で新鮮なお刺身などを買う以外の物は、付近のスーパーマーケットで賄うことになる。キノコや野菜、ヨーグルトのほか、お酒や氷などを買うのは大三坂を降りたところにある「COOPさっぽろ」。
今回もここで、焼酎「喜多里」と純米吟醸酒「ガスパリ」、缶ビールを手に入れた。地元で採れた野菜のコーナーもあるし、肉・魚・お惣菜も充実している。総じて安いし、握りずしのパックなどは東京の半値ほどに感じられる。純米吟醸「ガスパリ」は4合瓶で1,500円と割高なのだが、清涼感のある緑のボトルと斬新なラベルデザインに惹かれて買ってしまった。
これが日本酒と思えない味わい。上質の白ワインのようだったので、今年も呑むぞと決めていた。焼酎の「喜多里」は、昆布、麦、さつまいもなどを原料にしたものがあるが、今回は北海道らしくじゃがいも焼酎にした。さつまいもほど匂いは強くなく氷を浮かべて水割りにして飲んだが、すっきりした味わいだった。COOPより広いスーパーというと、歩いていける範囲には「魚長」がある。宝来町の電停より先だから少し遠いのだが、今回はレンタサイクルで行った。
松前漬け、カール・レイモンなどのお土産物も豊富だし、お惣菜もずっと多い。北寄貝サラダやエビフライ、中華総菜などお刺身中心の食卓に付け合せるものをいくつか買った。ベイエリアに以前から行っている大きなお土産物コーナーがあるのだが、気付いたらこれも「魚長」の暖簾がかかっていた。この辺りの流通大手として、外来のスーパー「マックスバリュー」と競っている。
以前は慣れた「マックスバリュー」に通っていたのだが、多少の特徴はあっても住んでいるところとあまり大差のない品揃えなので北海道に来たぞ!という感慨が少ない。来年も「COOPさっぽろ」と「魚長」さんにお世話になりに来ますよ。
<初出:2018.9>