Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

生のお刺身は美味しいが

 親父がお刺身で晩酌をすることが楽しみだったことから、子供のころから2きれ3きれのお刺身は食べさせてもらっていた。割合多かったのはカジキ、たまにマグロ、イカ、タコ。旬の時期にはカツオのタタキも食べた記憶がある。大学生になってコンパと称して呑みに行くようになり、ルイベというのも経験した。

 
 サーモンはどう料理しても美味しい魚だが、当時は凍らせたものを薄切りにして「凍った刺身」として食べることが多かった。その理由は寄生虫アニサキス)の問題があったから。アニサキスは胃に穿孔を作ることがあり、激しい腹痛をもたらす「アニサキス症」の原因になる。アニサキスは加熱や冷凍、あるいは酢じめで死ぬので、凍った刺身という料理法があるわけだ。その後、太平洋ではなく大西洋のサーモンにはアニサキスがほとんどいないことから、北大西洋から生のまま直送されるサーモンはお刺身で食べられるようになったわけ。

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 シメサバというのもそうだし、カツオも同じでタタキにすればアニサキスリスクが減るので、これらの料理法がポピュラーだった。しかしアニサキスリスクが低いものなら、やっぱりお刺身で食べたいのが日本人。今は生のカツオを冊で買ってきて、僕らもよく食べている。それが最近アニサキスリスクが高まってきて、スーパーマーケットは冷凍ものを並べるようになったという。
 
 
 アニサキスではないのですが、食通で知られた北大路魯山人は、半生のタニシが好きでその寄生虫が原因で亡くなった。美味しいものは食べたいのですが、命を賭けられるかどうかは・・・うーん、まだ命が惜しいです。
 
<初出:2018.5>