昔南ドイツのコンスタンツに仕事で行っていたころは、スイス・エアーのこのフライトに乗ることが多かった。当時の日航などよりよいサービスだと思っていたのだが、一度倒産しルフトハンザの関連会社になってしまった。今は正式名称「Swiss International Airline」といって、当時とは別会社なのだそうだ。
なかなかよい座席ではあるが、古さも目立つ。エール・フランスやエアー・カナダの「Optima」型のシートより、1~2世代前のようだ。それでも、広いサイドテーブルは使いやすく、シートリクライニングの操作部分も大きい。
離陸後、オリーブとチーズのアミューズに合わせてスイスの白ワインを頼んだ。色も綺麗だしすっきりした後味の良いもので、誉めたらお代わりを多めにくれた。
僕はエンジン等の騒音には気にならない方で、ヘッドホンには小さい音でクラシックを流しておけば十分である。モニターには、画質は25年前と大差ないくらいひどいが、フライトマップを出しておいた。到着までの残リ時間や、現在位置などを時々確認できればOK。
さてディナーだが、有名なミクニ・シェフのメニューが入っている。その前菜だが、今日のチョイスはローストビーフにした。左奥のサラダ用には、バルサミコ酢(中央奥の小ボトル)がついてきた。パンには同じ大きさのボトルに入ったオリーブオイル。同じ白ワインで味わう。
続いてのメイン料理は、サーモンのグリル。この秋、ヨーロッパのいろいろなところでサーモンを食べてその味や迫力を見直したので選んでみた。日本のものに比べて、しっかりとマリネしてあったり、思い切り厚切りだったりして、新味を感じていた。このサーモンも、なかなかにぶ厚い。下にはヒジキの煮つけなどは敷いてあったが、サーモンまでで精一杯、胃袋がもたず食べ切れなかった。
満足はしましたが、難しい仕事に向かう往路。このくらいで切り上げて一眠りすることにしました。復路を期待しながら・・・。
<初出:2017.12>