東京23区一番の高地、いわば23区内のリゾートである文京区関口。神田川と目白通りに挟まれた広大な敷地に「椿山荘」は建っている。以前に結婚披露宴などで訪れたことがあるかもしれないが、はっきりした記憶がない。今回仕事で2日滞在することになって、初めてその内装や庭園まで鑑賞することができた。
案内図に従って細い坂道を登っていくこと10分あまり、立派なエントランスに到着。部屋に入ってお庭を眺めるのだが、すでに薄暮になりつつある。散策しようと出てみたが、結構肌寒い。早々に引き上げてきて、部屋でお茶を飲んで温まることにした。日も暮れて、おなかも空いてきた。スマホの地図情報で見ても、江戸川橋駅からの途上の記憶でも付近に飲食店はあまりない。
まあ贅沢してもいいかと館内レストランの案内を見てみると、ディナーは最低8,000円から。個人でしかもひとりで食べるにしては、ちとお高い。明日からはカンファレンスのお仲間と所定の食事を館内で味わうことになるのだからと、街中まで出かけてリーズナブルな夕食を済ませた。
翌朝も良く晴れて、三重の塔を含めて庭園が一望できる。その後、2日間場内を歩き回る機会はあったが、メインはカンファレンスなので心はリラックスできない。そうこうするうちに、2日間は過ぎてしまった。それでも、こういう場所があるのだとの経験はできた。日本調の最高に近いホテル、個人的にまた来る機会があればいいと思います。
<初出:2017.2>