短いブリュッセル滞在を終えて、中央駅から空港に向かった。ちょうど退勤時の混み合う時間帯で、中央駅のプラットフォームは人であふれていた。軽量化しているとはいえ荷物を持って、言葉(ワロン語もフラマン語)も分からない東洋人には不安が大きい。ブリュッセルの表記すら、BuruxellesとBrusselの2つがあって、戸惑ってしまう。
それでも、空港の地下に列車が入ってくれるのは有難い。昨年末にここから飛び立った時は少し待たされた青い日系航空会社のカウンターでも、荷物検査でも、イミグレーションでも手続きはすぐ終わり、早めにゲートまで来ることが出来た。
この空港はある意味愛想がない。イミグレーションの後は延々免税店の間を蛇行して歩かされるし、ラウンジも他の空港に比べると魅力がない。免税店の入口は真っ赤に染められ、完全に中国人観光客御用達状態だった。そう
春節の「
中華民族大移動期」なのだ。イスとテーブルが並んだだけの、まるで教室のようなラウンジで1時間あまり過ごし、ようやく搭乗。飛行機はとみると、「STAR-WARS仕様」の機体だった。
今回のはブルーが基調の、
R2D2塗装である。昨年ワシントンDC便で乗ったのは、イエローが基調のBB-8塗装のだった。ブルーとイエローの他にもあるのだろうか?帰路は
ビジネスクラスにアップグレードしてあって、座席に収まると、CAのお姉さんの顔に見覚えが・・・。そう2泊4日だと、往復のクルーは同じなことが多い。「おかえりなさい」と言われて、疲れもあってほっとした。
飛び立ってしばらくして、出された
アミューズについてきた紙ナプキンも
R2D2仕様。白ワインを3杯ばかり飲んで眠った。起きたのはシベリア上空、まだ5時間以上のフライト時間がある。思い立ってチーズの盛り合わせを頼み、路線限定のポートワインを貰った。
ゆっくり休んで「弾丸出張」を終えることが出来た。インフルエンザも流行っているし、底冷えのする
ブリュッセルの街への往復、体調を崩さないように気を付けていたのだが、なんとか乗り切れたよう。次の週は予定が割と詰まってしまっていて、もう少し頑張らないといけないようです。
<初出:2019.2>