Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

中国人観光客のニーズ

 急増する中国人観光客、かつてのように団体で観光バスを駆り、浅草や銀座で「爆買い」する、というばかりではなくなってきた。何度も日本を訪れるリピーターも増え、定番のルートではなく思わぬところに魅力を見出す人たちも出てきた。そういう人たちは、マナーも向上しているという。

 
 そんな旅行者にとって、公共交通機関をどう使うかは難題である。特に空港とホテル間の往復は、おおきな荷物をかかえてのことなので、なるべくスムーズに行きたい。僕たち夫婦だって、海外旅行の時の空港・ホテル間の交通は、目的地を選ぶ重要なファクターだ。タクシーが一番便利だが、比較的高価だということは除いても、中国語を話せるドライバーは多くないし、お金の支払いも面倒だ。U-berのようなシステムが発達していない日本では、タクシー利用が基本になるが、これがストレスになる。

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 そこで、在日中国人が、「白タク」をしてこのニーズに対応するというのが出てきた。タクシー業界は怒っているが、ある意味来るべきものが来ただけのことだ。
 
 
 このような動きに対し取締りは逆効果、より巧妙な手口で「隠れ白タク」が増えるだけのことだと思っていた。そうしたら、興味深い記事が出ていた。中国人観光客向けに、中国人に馴染みの深い配車アプリを使って、日本のタクシー会社がサービスをするという。国交省の指導があったどうかは別にして、これがあるべき方向だと思う。
 
 
 さらに在日中国人をタクシー会社が雇用するようになれば、より国際化が進むことになる。取り締まり強化のような行政に頼る対応ではなく、民間で出来ることをするというのが正しい道と思います。
 
<初出:2017.10>