昨年この時期にトロントでの国際会議に出て、初めてカナダの地を踏んだ。南北アメリカ大陸で訪問したことがあるのはアメリカ合衆国だけだったのだが、行ってみてなかなかいい観光地だとの印象を持った。ものの本には物価が高いとあるが、清潔で治安も良く夏季に滞在するならいいところだと思った。
トロントはナイアガラ瀑布というキラーコンテンツを持っているが、日本からは遠い。フライトは12~13時間くらいかかるだろう。もっと近いところはないかと探したら、西海岸にバンクーバーという街があった。羽田から青い日系航空会社の直行便が毎日飛んでいる。(赤い方も成田からだが毎日)
バンクーバーはカナダの南西区画を占めるブリティッシュコロンビア(BC)州の州都で、人口は約65万人。周辺を入れると200万人ほどが暮らす、カナダで3番目の都市圏を持っている。この人口のうち、約半数は英語が母国語ではない人たちだそうで、アメリカの各都市よりもずっと国際的な街である。
今年は早めの夏休みをバンクーバー滞在とすることにして、米国のESTAにあたる「eTA」を取り、フライトと宿を手配した。羽田空港発は22時近く、仕事を終えてから旅行に出掛けられるのは有難い。バンクーバー国際空港着は現地時間の15時ちょっと前。これも、ホテルのチェックインまで待たされずに済むので都合がいい。
機中で、CAさんが入国書類を配りに来た。あれカナダは入国書類要らなかったのじゃと思って手に取ってみると、米国の入国書類だった。すぐ南はシアトルであるバンクーバー国際空港は米国便に乗り継ぐ人も多く、カナダ国内線エリア・国際線エリア・米国線(乗り換え)エリアの3つに分かれているらしい。
入国審査も自動機で簡単に済み、両替をしてタクシー乗り場に出て見ると気温は20度強、さわやかな陽気です。さあ、暑い日本のことは忘れて初めてのカナダ旅行を満喫しましょうね。
<初出:2018.7>