今回DCの街を歩いていて、それほどクルマの渋滞は多くないなという印象を持った。相変わらずダレス空港とDC中心部を結ぶ高速道路の渋滞は目立つものの、中心街の交通量は減ったように思う。ひとつの要因は、個人向け軽車両の増加だ。10年ほど前パリで最初に見た「シェアリングサイクル」システムは、この街にもしばらく前に導入された。東京丸の内と同じ赤いカラーリングのレンタサイクルは、街のそこかしこのスタンドに置いてある。ところが、今回街中で走っている姿をみることが少ない。
中国では自転車を返さないで私有してしまう利用者や、不法投棄／廃棄してしまうヤカラが続出してサービス停止においこまれたところもあるらしい。まさかここも、と思ったがそうではないらしい。
「Segway」も見かけるけれど、どうもこれはツアーのようだ。それほど多くもなく、独行しているものも見られない。自転車の代わりとして目立ったのが、「Skip」というもっと簡易な乗り物。子供のころ乗ったような記憶がある、二輪のハンドル付スケボーのようなもの。キックボード（キックスケーター）と言うらしい。日本でも、楽天やアマゾンのサイトで１～３万円くらいで売られていたが、路上で見たことはない。
この街での「Skip」は、やはりシェアードサービスである。現地の人に聞くと、乗り捨て可能なサービスで特段スタンドを設定してあるわけではないとのこと。確かに街のあちこちに、秩序なく置かれている。この画像のように歩道の真ん中に乗り捨ててあるのは、大変邪魔になる。もうひとつ気を付けないといけないのは、歩道を音もなく比較的高速で後ろからやって来て追い抜いていくこと。これじゃ交通事故もあるだろうなと思う。
米国の「道路交通法」は知りませんが、日本では動力ナシのものは「軽車両」、つまり自転車と同じ扱い。動力アリのものは「原動機付自転車」つまり50ccバイクと同じ扱いが普通だとわかった。後者の場合、ヘルメット着用やナンバープレートを付けることなどが要求される。うーん、懐かしい気もするのですが、僕は事故が怖いので（日本はもちろん現地でも）遠慮しておきます。
＜初出：2018.10＞
