Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

新しい店(八重洲・みよた)

 八重洲地下街で、先日紹介した「どさん子」の隣には寿司屋があった。ランチで1,000円以下のメニューもあってそれなりにいい店だと思っていたのだが、試すことなく閉店してしまった。その後に入ってきたのが「蕎麦きり・みよた」というお店。

 
 この周辺には地上に出れば、「富士そば」や「小諸そば」など蕎麦のチェーン店、地下街でも「越後そば」や「麦まる」などがある。やや高級な蕎麦屋も「そじ坊」はじめいくつかある。そんなところに殴り込むのだから、相当自信があるのかなと思って見ていた。

     f:id:nicky-akira:20190607071944p:plain

 開店から何度か昼時に前を通りかかると、例外なく長蛇の列。ショーケースを見ると、丼と蕎麦のセットや季節の蕎麦(鴨そばなど)が並んでいて、かつ丼と小蕎麦のセットで1,000円近く、お値段は立派である。にもかかわらず、これだけの人が並ぶと言うのはよほど美味しいのだろうか?
 
 ある日、朝を食べるヒマがないうちに11時近くになった。ちょうどいいから今日のブランチは「みよた」に行ってみよう。さすがに開店間際なら「長蛇の列」を辛抱する必要はないだろう。入店は11時10分、さすがに待ち行列は無かったが、カウンター中心の20人あまりしか入れない店内には、もうすくなくない客が座って注文したり、蕎麦をすすったりしている。
 
 肝心のメニューだが、かつ丼に魅かれたのだけれど、さすがにちょっと遠慮。2枚板そばにした。座ったカウンター越しに3人の板前さんの動きがよく見える。ひとりは揚げ物、かき揚を揚げているようだ。もう一人は蕎麦を大鍋でゆで、ざるにとって水洗い中、最後の一人はユキヒラにトンカツを入れて火にかけた。タマゴを器用に割っているのはかつ丼用だろう。

    f:id:nicky-akira:20190607072027p:plain

 かつ丼にすればよかったかなと微かに後悔したが、それを吹き飛ばすように板そばが運ばれてきた。すごいボリュームに見えるが、薄く散らしてあるのでさほどではない。普通の2玉である。左の容器は手前から、そばつゆを入れる器、そばつゆ、刻み海苔。
 
 海苔の風味、蕎麦の香り、アルデンテ(?)の歯ごたえ、のどごし、つゆの滋味とさすがのお味。最後の一本まで美味しく頂いた。残ったそばつゆもそば湯で割って、ごちそうさま。これで745円は高いと言えば高いのですが、行列のお店はやっぱりいいですね。これからも早めに来ましょう。
 
<初出:2018.10>