多くの人がそうだと思うが、子供の頃からカレーライスは好物である。独身時代に「いざと言う時もルーを使わないカレー」などという本を買ってきて、見様見真似で作っていたこともある。「CoCo壱番屋」のカレーは気にいっていて、よく休日のランチに食べた。ただ問題は、見た目よりはカロリーが高いこと。
カレールーには小麦粉が含まれているし、具材を炒める油のカロリーも無視できない。「メンチカツを乗せて、ご飯は大盛りね」などとやった日には、一日の必要カロリー量の60％ほどを摂取してしまうわけだ。で、昨今は生活習慣を改め、カレーライスは滅多に食べないようにしているのだが、時々食べたくなることはあり、蕎麦チェーンの軽めのものを食べてしまう。蕎麦チェーンの相場は400円くらい。30年ほど前、相鉄海老名駅の乗り換えタイミングで駅そばならぬ駅カレーを食べていたころより100円ほど値上がりした印象だ。
アルミ製の学校給食のような容器に、ご飯が少々さらっとしたカレーソースがかかっていた。容器は改善されたけれど、「箱根そば」のカレーなどはそのイメージ通りのものだ。ある日ブランチを食べようと八重洲地下街を歩いていて、「麦まる」の前まで来た。実はここの売りのひとつは、讃岐うどんとカレーライスのセットメニューだという人がいたからだ。
朝食を食べられなかった日くらいしかそんなものは食べてはいけないので、今日試してみようと頼んだのがそのセット。うどんは冷たい「ぶっかけうどん」にした。これで530円。ちょっとカレーライスとハッシュドライスの中間あたりの色目と味わい。非常に薄切りだけれど肉は割合沢山入っていて、少量のご飯によく合う。刻み葱とショウガを多めに入れたうどんと交互に食べて、味の変化を楽しんだ。やはりカロリーオーバーかなとも思うので、頻繁には食べられませんがまずまずのブランチでした。
＜初出：2018.10＞
