Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ギャンブルの温床か?

 僕はまるきり不調法だが、昔の職場では部長や本部長の名を冠したコンペがあったし、取引先とのゴルフばかりで休日がないと嘆いて(喜んで?)いた営業部門長もいた。とかくサラリーマン生活には、ゴルフはつきものである。マンションの仲間を集めて年に一度の大会を企画する幹事さんが悩んでいるのが、参加者の人数をどうやって4の倍数にするかである。端数がでるとその分割高になるし、その組は面白さが減るという。

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 ところが最近「一人予約」が、静かなブームなのだという。4人用意しなくても、プレーしたい人をゴルフ場が組み合わせてくれるのだ。会社やマンションの親睦を深めるのが目的でなく、純粋にゴルフがしたいだけならこれはありだと思う。
 
 
 知らない同士でプレーして新しい経験も出来れば、新しい人間関係につながるかもしれない。この記事はその良い点を強調している。昨今のゴルフ業界も決して楽ではない、なんとかお客様を増やそうという試みだろうが、僕も決して反対するものではない。ただ1点気になるのが、巨額の賭け金が動く「賭けゴルフ市場」が背景にないのかという危惧。社内コンペなどでも「チョコレートを取った、取られた」という話はよく聞くし、賞金も含めて何らかのカネが動くのがこのスポーツだと思っているからだ。
 
 麻雀荘にしても、「お一人様でもどうぞ」と書いてあるところは怪しいところと相場が決まっていた。4人で入って仲間内だけでプレーするなら(本当は違法だが)賭けることが昔は普通にあった。しかし「バイニン」というプロの世界はまた別物で、「お一人様」雀荘はそういう人たちのたまり場になっていたと聞く。そこでの命を削るプレーは、阿左田哲也「麻雀放浪記」に詳しい。
 
 僕が知らないだけで、もうゴルフの世界の「バイニン」というのは大勢いるのかもしれません。その生態を書いてくれる作家はいるのでしょうか?
 
<初出:2018.8>