期待外れだったディナーは仕方ないとあきらめ、チーズとフルーツを貰ってバーボンを２杯飲んだ。隣のインド人は寝苦しいようでモゾモゾ動いているが、飛行機のエンジン音以上の騒音は立てなかった。幸いにして５時間ばかり眠れた。これだけ寝ておけば、現地のディナーでもそれなりの会話ができるだろう。
飛行機は、定刻より早くダレス空港に着いた。同行した友人は1900にディナーを予約していて、この分なら悠々間に合う･･･はずだった。ところが、イミグレーションのところに行くと長蛇の列に遭遇した。
最近日本の入国審査も簡便化してきて、入国印を押さないでも日本人なら入れるよう自動化が始まっている。先日のバンクーバー旅行で初体験したのだが、これは便利である。それより早く米国ではＥＳＴＡと相まって、自動機での入国申請項目入力が可能になっている。パスポートをかざし、写真を撮り、必要項目にこたえるだけで申請書が出てくる。これを持っていくとスムースに入国できるわけ。
ところが、混んでくるとこの自動機を僕たち外国人は使えない。通常、米国人＋ＥＳＴＡリピータは他の人たちとは違う入り口から入って、自動機を待つことができる。しかし混んでくるとＥＳＴＡリピーターも一般の列に並ばされる。昨年、同じダレスでそういう目に遭ったし、今年のホノルルでもそうだった。こういう時の入国管理官は鬼に見えてくる。
昨年ここでの長蛇の列に巻き込まれた時は、日曜日だったので帰国する人が多いせいかと思っていた。しかし今回もそうだと、根本的にこの空港に到着する便のピークがこの時間帯にありそうだ。バラエティ豊かな人たちに混じって１時間あまり、ようやく自動機が空いてきてＥＳＴＡリピータの僕たちは列を抜けることができた。
現地の人とのディナーの約束は30分遅らせてもらい、なんとか一晩目の行程をこなせた。結論としては、もうUA804はこりごりということです。残念な直行便でした。
＜初出：2018.8＞
