今月、多くの経済評論家の皆さんの意見も聞くことなく「為替」について、$1=75円が妥当ではないかなどと無謀な記事を書いた。もちろん私は金融の専門家ではない。それでもこういう話に首を突っ込みたくなるのは、多くを日本円でもっている僕のお金(大してないが)は、為替変動で増えたり減ったりするからだ。現在$1=112円ほどだが$1=75円とのなれば、国際的な価値として1.5倍に増えるわけである。
ちょうど東海岸にやってきたこともあり、少し街中でこの仮説を検証してみた。まず身近な公共交通機関から。サーキュレーターという$1バスが最も安い。これは日本でも「ぐるりんバス」などの愛称で親しまれている地域循環バス100円に相当する。次は地下鉄、初乗り$2ほどなので、東京メトロや都営の170円前後と比べると、$1=85円くらいの感じ。
さらにはホテル。季節やイベントなどによって変動するが全米でも高いと評判のDC、今回のソフィテルは1泊約$400。やや高級なランクであるが、東京での価値を考えると45,000円というのは高すぎる。皇居を見下ろすアスコット東京に泊まれてしまうくらいのお値段。まあ30,000円($1=75円)と言われればそんなものかなと思う。
最後にテイクアウトの食べ物。「Whole Foods」でサンドイッチやパスタを買った。これが疲れてレストラン等に出かけたくない時の僕の「おひとりさまディナー」である。左がエッグサンド、$3だった。特段変わり映えのしないもので、350円と言われたら怒りたい。まあ精々250円くらいのもの。右がバジリコのパスタ、$4である。量だけはおもいっきり入っているが、お味の方はそこそこ。これも450円なら高い。
さて、身近(すぎる)もので考えてみたが、印象としては$1=75円は妥当だと思う。もちろんDCの物価は高く、高級スーパーだから高いというのはあるだろう。ならば、田舎町で再度検証しますか?あまり行きたくないけれど。
<初出:2018.10>