Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

Eye(I) Street

 長い会合や大汗をかいたイベントが終わり、あとは明日のフライトにのるだけとなった。そこで現地の人たちが「今夜の夕食いかがですか」と誘ってくれた。もちろん否やはない。彼らによると、最近ワシントンDCでも美味しい店が増えているらしい。

 
 皆日本人ではあるが、グローバル企業に勤めていたり霞ヶ関の国際部門にいると、世界中どこが仕事場になるかわからない。そういう人が多い(というかマルドメは僕だけかもしれない)ので、パリのあの店は美味いとか、ロンドンでは店探しに苦労するとか、最近香港が高いなどと話している。
 
 そこで予約してもらったのが、イタリア料理の"Casa Luca"。地図を調べてみると、10番街とI(アイ)街の区画にあることが分かった。ホテル"Lombardy" は21番街とI(アイ)街の区画にあるから、10ブロック離れていることになる。
 
 ワシントンDCは、東西にアルファベットの名のついた通り、南北に数字のついた通りで碁盤の目に整備されている。。ナナメに走る通りもあるのだが、数字とアルファベットで大体の行き方は思い浮かぶ。
 
 ホテルから地下鉄でも2駅ばかりの距離だが、お店の予約は19:00なのでまだ明るい。ホテルから歩いてみることにした。I(アイ)という文字は、数字の1や小文字のl(エル)と紛らわしい。そこでこの通りは"Eye-street" と表記されることが多い。
 
 帰宅ラッシュの街を、夕陽を背に東にゆっくり歩いてゆく。DCにはそこかしこに広場があって、多くのバスの停留所になり、市民の憩いの場にもなっている。リスを含めて、いろいろな生き物も暮らしている。30分足らずで、目的の店に着いた。
 

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 実はこの店、6年前にもランチだったが来たことがある。当時はDCの右も左もわからず、ホスト役のアメリカ人にベラベラまくしたてられてパスタを味わう余裕もなかった。今夜は、ワインも含めてたっぷり楽しませてもらいたいところである。
 
 メニューで驚いたのは、42オンス(約1.2kg)のTボーンステーキ。2人で食べるのが普通らしいが、小食な日本人は4人で分けて食べた。僕とあと何人かは、タルタルステーキをメインに選んだ。ワインはシチリアの白と、トスカーナの赤。美味しかったです。ごちそうさまでした。
 
<初出:2017.4>