Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

国鉄のストライキ

 先月フランスで威勢のいいマクロン改革の話を聞いてきたのだが、ある意味それがウソでなかった証拠に労働団体系の不満が爆発しているようだ。フランス国鉄の3ヵ月にも及ぶストライキを皮切りに、いろいろな業種でストライキ等の抗議運動が起きるらしい。エネルギーやゴミ処理、エールフランスにまで及ぶというから、ますます旅行に行く気が萎えてくる。

 

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 フランス国鉄については、他の欧州諸国よりもコストが3割ほど高いというのが改革の根拠。どういう改革なのかは興味があるが、日本でやったような分割民営化までは行かないだろう。そういえば、今月から大阪市営地下鉄や市バスが民営化されている。維新の会の成果かもしれないが、日本の改革は意外に進んでいるのかもしれない。
 
 学生の頃、国鉄ストライキは春先の歳時記のようなものだった。高校生の時は鉄道やバスが止まっても自転車で通えるところだったから問題はない。大学生になるとそうも行かず、ストをしない(優良)民間バスに延々乗っていったこともあるし、知り合いの下宿に潜り込んだりもした。運の悪いことに、ストライキの時期は前期の履修票を出す週に当たっていることが多かった。15週ほどある講義日程で、最初の履修票提出と最後の試験だけは出席しないと単位が出ない。
 
 日本の国鉄がJRになって、種々ゴタゴタはあったのですが結果として利便性は増し、ストライキも見られなった。以前はストライキ権がないのでこれを得るためにストライキをやる「スト権スト」などというものすら横行していたことを思えば、隔世の感がある。確かに地方の路線などは廃線に追い込まれましたが、あのままの国鉄だったら日本経済はどうなっていたでしょうかね?
 
<初出:2018.4>