Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

ベルシーの財務省ビル(前編)

 今回の出張の目的地は、ベルシーにあるフランス財務省・経済省のビル。リヨン駅のセーヌ川側を歩いてゆくと、5分あまりで着いた。入り口ではX線による持ち物検査を経て、チェックインカウンターでパスポートを渡し、誰のところへ行くか、何の用事かを話す。昨今はどの国でも政府関係機関はこのくらいの用心はするから。まあ仕方ない。

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 内部はかなり広く、何箇所も入り口のある複雑な造りになっている。一緒に行った現地の人たちも、何度来ても入った入り口や乗ったエレベーターを覚えておかないと、道に迷うという。実はこの建物、10年ほど前に一度訪れたことがある。IT産業を中心に今でいう「マイナンバー」導入の議論をしていて、デンマークやベルギー、欧州委員会オーストリアなどの状況をを調査するために廻ったがそのうちの一国がフランスだった。
 
 対応してくれたのはフランス財務省の人、短い会合で「人権意識の高いフランスでは、統一市民番号の導入予定はないが、市民サービス向上の努力はできている」と教えられた。その時も、セーヌ川を眺められる立派な施設だと思った。今回は1日会合があって、その時よりはゆっくり過ごせた。

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 さて昼食ということになったが、案内されたのは上層階の眺めの良い部屋。テーブル上には日本、フランス、EUの旗が立っている。おー、TVでよく見る公式会合の食卓やね。あれ、ナイフ&フォークやグラスの配置など、まるでフルコースディナーだ。ワ、ワイングラスもあるぞ。そこで思い出したのが、この記事。
 
 
 ダイエットが必要なはずが、マックバーガーやパフェを暴食するトランプ先生は論外として、フランスのマクロン大統領もランチでワインを嗜むことに異論が出ているようだ。大統領がそうだからというより、国民性の問題なのだろう、僕ごときが加わる会議でもワインが出るようだ。前菜はホタテの半生、右側に見られるのが2種類のソース。トマト風味とタマゴのムースのようなものだった。
 
 立派な体格のウェイターが、なで肩のワインボトルを持ってテーブルを廻っている。ラベルを覗くことはできなかったが、ブルゴーニュの赤である。午後のプレゼンを控えながらも、ついなめてしまった。
 
<続く>