少し寒さは緩んだものの、まだ寒い。この日朝から会合が立て続けにあり、何も食べていない。午後２時ころ、最近よく通うようになった青山一丁目の駅に着いた。昔深い付き合いがあった大手商社の本社ビルが見える。その隣には秩父宮ラグビー場、神宮外苑まで都心とは思えない広い空間がある。
この交差点付近には、第一法規など法曹関係者のテナントが入っているビルがあって、何度か「法とコンピュータ学会」の会合に出たことがある。その向かいに「CoCo壱番屋」があったのを思い出して、久し振りに行ってみることにした。少し手前に「吉野家」もあるが、今日は著しく空腹である。
２時過ぎというのに満員で、暫く待たされた。カウンター６席、ボックス席２つの小さな店舗である。キッチンから漂ってくるカレーの香りで食欲が増してくる。実はこの店でもワンコインランチは可能だ。プレーンのポークカレーは500円未満、そんなものは食べたことも見たこともないと思っていたら、隣のおじさんがそれを頼んだ。
びっくりしたが、それには惑わされず「フィッシュフライと野菜のミックス、１カラで400g」と言った。辛さを１段増して、ご飯を大盛りにしてくれという意味。これで988円なり。若い頃はこのくらいを普通に食べていたものだと思いながら、挑戦してみた。フィッシュフライは昔は四角かったのだが、今は流線形。野菜がジャガイモ中心なのは変わらない。少しニンジンが減ったかな？福神漬けを上からパラパラかけて、食べ始めた。
無理なく完食できたのは嬉しい誤算、後の（一時的な）体重増加は覚悟の上のこと。いや、本当に久しぶりで、懐かしくて美味しかったです。
＜初出：2018.3＞
