Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

相次ぐ米軍ヘリ事故が語るもの

 沖縄を中心に、米軍のヘリコプターの不時着事故が相次いでいる。普天間飛行場隣接の小学校に、窓枠が落ちてきた事件もあった。「それで何人死んだんだ」との暴言は論外としても、米軍もタガが緩んだかなという印象を多くの人が持つだろう。昨年も、ヘリではないが軍艦の衝突事故が相次いだ。ヘンな大統領になって士気が下がっているのではないかと、僕も思っていた。しかし今回のヘリの事故については、別の見方もあるようだ。

 
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54357

 著者は元陸将で、ヘリコプターのパイロットだった人。なるほどプロはこう見るのか、と感心した。そういえば昨年嘉手納周辺で「ヘリコプターからの夜間降下(ヘリボーン)訓練を抜き打ちでやられて、地元が怒っている」というニュースがあった。僕はこれを「斬首作戦」の訓練と見ていて、こういうこともできるのだよと先方に見せ付けているのだなと思った。

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 秘匿の訓練なら、何も人家の多いところでやる必要はない。米軍は沖縄にいくらでもヘリポートや訓練場を持っている。これはニュースにして、かの国の指導者を怖がらせるためのものに違いない。その頃は米軍もまだ脅しだったが、一向に軟化の兆しをみせないかの国に対して、ついに覚悟を決めたのだというのがこの意見。
 
 最近「第二次朝鮮戦争が起きれば悲惨なことになる」などとする論評も米国で出ているが、これもかの国を油断させるためのミスディレクションかもしれない。またイージス艦2隻を増派するという話もあった。これは日本海(東海じゃないよ)や半島周辺に「イージスの盾」を展開して、先制攻撃に生き残ったミサイル等が撃たれた場合の抑えにしようというものとも思える。オリンピック期間延期していた「米韓軍事演習」の準備にかこつければ、必要な戦力の展開はおおっぴらにできる。
 
 メディアは平昌オリンピックの話ばかり報道していますが、その間に準備は着々と進んでいるということかもしれない。早ければ開戦は、オリンピックが終わって最初の新月、3月17日前後でしょうかね?
 
<初出:2018.2>