「紺屋の白袴」と俗にいうように、とかくxxの専門家ぶっていても自分自身はxxの恩恵を受けていないことが多い。かくいうCyber NINJAもその一人で、10年前でも「Nikon F2」「Contax S2」など重いメカニカルカメラを持って旅行に出かけていた。その事実は職場等では極秘である。漏れると「あの野郎、IT政策とか何とか偉そうなこと言いよってからに、デジカメも使えへんのやろ」という批判にさらされる可能性があったからだ。
是非はともかくフィルムカメラの多くは下取りに出してしまい、今はミラーレスデジタル1眼レフを愛用するようになっている。堕落したというわけではないことは、強調しておきたい。なにしろ便利で、こういうブログ記事を書くにも必須のツールとなってくれた。付帯的なことではあるが、上記のような批判は避けられたと安心していた。ところが、会社のIT部門から連絡が来て・・・
「貴殿の使っている会社貸与のスマートフォンは、非常にバージョンが古く情報管理上好ましくないので、可及的速やかに交換すること」
と命じられた。NINJAの天敵は経理だけではなかったようで、使い慣れた愛機の更改に仕方なく従うことになった。そこで改めて愛機のバージョンを確認すると、「iPhone 4」だった。このまま更改をしなければ「新しいiPhoneは使えへんのやろ」と言われそうな状況である。そういえばいつから使っているか記憶がないくらいだし、あるアプリを入れようとして「OSのバージョンが違います」と拒否されたこともあった。知らないうちに僕自身が「骨董品ユーザー」になっていたらしい。
「めんどう臭いな~」などとぶつぶつ言いながら、使用環境やメモファイルなどを移行していき、おおむね3時間くらいで新しい「iPhone 7」を使えるようにした。一気に3段階新しくなったわけだ。
・画面が少し大きくなった。メモや地域の登録も一覧性が上がっている。
・電池がよくもつ。電子部品の省電力化やソフトウェア的な改善が図られているの
だろう。電池容量も上がっているのかもしれない。
3世代飛びの更新をしたiPhone、しばらくは相棒として世界各地で役立ってくれることを期待していますよ。
<初出:2017.8>