Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

どこでもWiFi

 10年ほど前になるが最初に1週間アパルトマンで「暮らす」旅に出ようという時、部屋で馴染みの音楽をかけようとCDを選んだ。現地にプレーヤーがあることは分かっていたのだが、荷物の制限もあるのでお気に入りのCDをたくさん持っていくわけにはいかない。家内が1枚、僕が1枚持っていくことにした。

 
 8年前にコンパクトなPCを買って、これを海外出張に持っていくようになった。出張先のICT企業などでは無線LANが整備されていて、インターネット接続が楽にできるようになった。旅行の時もホテルの(有線だったが)LANに接続できるようになって、電子メールなどが使えるようになった。このPCにCDをコピーしておけば、2枚に限定することなくお気に入りの音楽を楽しむことができる。
 

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 それでもこの時点では通信速度が十分でなく、動画などをスムーズに受信することはできなかった。そのうちにホテルでも無線LANWiFi)が整備されてきて、出張のお供も重いPCではなくタブレットスマートフォンで済ませられるようになった。今でもロビーではタダだが、部屋でWiFi使うと有料というところもあるが、老舗ホテルでも徐々に無料化へ向かっている。
 
 海外出張時、スマートフォンで電子メールを見ようとして、ローミングサービスを使うとひどくコストがかかることがある。これは各国の通信キャリアが競争激化によって料金を下げざるを得ず、唯一の稼ぎどころがローミングであることに由来している。だから出先では通信を封印しておいて、ホテルに戻ってまとめてメールを見るようにしていた。そうでないと、旅費精算の時に経理に嫌味を言われる。
 
 最近は街角にフリーのWiFiスポットが設置されるようになってきた。最初に見たのは香港だった。上の画像はデュッセルドルフで撮ったものである。街中に配備されていれば、これは助かる。

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 旅行時のホテルライフも進化した。薄っぺらいタブレットひとつ持っていけば、You-Tube接続ができる。通信速度も十分なので、映像も滑らかだ。こうなると、自宅にいるのと変わらない。下の画像はシンガポールのホテルの部屋、いつものお気に入りの映像付き音楽でリラックスしているところである。インターネットには国境はない、と何度も述べてきた。
 
 仕事柄その言葉は企業に対してのメッセージだったけれども、個人にとってもそれを実感できるようになった証拠である。航空機やホテル予約の利便性が上がってきたことも合わせて、地球はより小さくなったと思います。
 
<初出:2017.1>