函館駅からロープウェイ乗り場まで、元町・ベイエリア周遊号が結んでくれるが、これは夕方で運行が終了する。観光地を巡るという性格上やむを得ないのだが、その後この区間に直行バスが走るようになる。これはロープウェイを使って函館山から夜景をみようという人たちのためのものだ。
有名なのはレストラン「ジェノバ」から見る夜景だというが、そこまで登らなくても函館の市街地の夜景は素晴らしいものがある。定宿「ガーデンハウスＣＨＡＣＨＡ」の窓からも、それを眺めることができる。特徴は、左右どちらにも海が広がっていてその中州のような旧市街地に無数の明かりがついていること。左手の函館湾にはフェリー乗り場まで光の帯が続いているし、右手の海には湯の川温泉のビル群の明かりが反射している。
ある晩、湯の川温泉の花火大会があった。遠いけれど、音も聞こえてくる。今回は150mmまでのズームレンズを持って行ったので、簡易三脚を付けて撮ってみた。35mmフィルム相当だと300mmの望遠効果がある。上の写真が昼間の函館湾、遊覧船ブルームーンが行く。
下の写真はその方面の夜景。すぐ隣のハリストス教会、ヨハネ教会のライトアップも終わるころになると、市街地の明かりがより映えてくる。焼酎の水割りを片手に、ぼんやりと夜景を見ているだけで至福の時間である。
今年も避暑の５日間を函館で過ごしました。明日は帰ります。来年もまた来ますよ。
＜初出：2018.9＞
