大規模な災害に見舞われた北海道だが、苫東厚真火力発電所がとりあえず復旧し、自主的な節電努力は求められるものの市民活動は平常に戻っていると聞く。今年も避暑で函館に行ったことでもあるし、かの街が元気でいてほしいと思う。僕ら夫婦の函館通いはあしかけ10年になるだろうか。
最初は、もうなくなってしまった寝台特急「北斗星」で朝６時ころ、函館駅に降り立った。その時に泊まったホテルは「ロワジールホテル函館」。駅前の一等地にあり、朝市も目の前という好立地。最上階のレストラン・バーからは函館山を含む夜景が見られると言うホテルだった。昔は「ハーバービューホテル」と言って、うちの奥さんが仕事で利用したことがあるということで、そこにした。
僕らの旅行の２度目は、朝市の南側の「函館・男爵倶楽部」というコンドミニアムホテル。パリの「シタディーヌ」でキッチン付きアパルトマンの滞在に目覚めて、最初の旅行の時に行ったレストランのオーナーシェフに聞いたら「男爵倶楽部がいい」と勧められたもの。
こじんまりした部屋でキッチンも小さいながら使い勝手がよく、函館山を臨むベランダで朝コーヒーも飲めるいいコンドミニアムだった。何度か泊まりそこそこ満足していたのだが、パリやホノルル、台北、宜野湾などのコンドミニアム経験が増えてくると、やや割高感を覚えるようになった。
今の定宿「ガーデンハウスCHACHA」を見つけるまで、しばらく足を運ばなかった函館ですが、今回の災害にもめげず元気でいてほしいと思います。また来年行きますからね。
＜初出：2018.10＞
