Cyber NINJA Archives

2016年からの旧ブログを整理・修正して収納します。

僕らの三色丼

函館朝市の「きくよ食堂」が、三色丼の発明者だと言われている。しかし今では非常に多くのお店が、この手の丼を提供している。朝市にはどんぶり横丁というビルまで建って、いくつもの店が並んで観光客を楽しませて(悩ませて?)くれる。そんな「丼の嵐」の中で、僕ら夫婦が選んでいるのが「どんぶり屋」。


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 最初に函館に行った時、僕らは朝市で朝ご飯を食べようとよく地理の分からない中をうろうろ歩いていた。どこも同じように見えて、決断がつかなかったのだ。そのうちに、右のような派手な看板が目についた。
 
 ウニ・イクラ・ホタテ・マグロ・サーモン・カニ等どれを3つ選んでもよくて、1,700円の丼というのがウリ。しばらく看板に見入っていると、お姉さんが寄って来て美味しさを強調する。ま、これも何かの縁かと入ってみたら、とても美味しかった。他の店が2,500~3,000円のところ、ここだけは1,000円ばかり安い。自由市場の中にある「市場亭」でも2,700円だった。
 
 最初は、駅を臨む道からは一本路地に入ったところにお店があった。だから派手な看板を出し、呼び込みもしたわけだ。(NINJAはそれにまんまと引っかかった)それが次に行った時には、以前の場所は閉鎖されていて、表通りに店を開いていた。要は、朝市の中でも昇格したということだろうと思った。
 
 その当時は駅前に近いところに宿を取っていたので、朝市は付属の食堂のようなもの。ワンコイン丼の朝食を出す店もあったし、よく利用した。しかし最近は函館山の麓に定宿を定めたので、朝市そのものから足が遠のいていた。今回の滞在で、久し振りに朝市で丼をと思って出かけたが、やっぱり足が向くのは「どんぶり屋」さん。
 

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 僕が選んだのは、イクラカニ・マグロの三色丼。醤油漬けのイクラがたっぷり、カニ身は細く裂いてあって食べやすい、マグロは赤身と中トロの中間くらいの感じで厚切りにしてある。カニの味噌汁までついてきた。「市場亭」では銀ダラ定食にして、丼は食べなかった僕も、ここでは懐かしい三色丼に舌つづみを打ちました。また食べたいと、心底思いましたよ。
 
<初出:2017.9>