現業からは手を引いているので、社内の宴会は基本的に遠慮している。しかし外部からのお誘いでは断れないものもあって、今年の「忘年会」は２度出かけた。そのうちのひとつは、某外資系の人が主催してくれたもの。彼の交友関係者50人以上が集まった。
場所はアメリカンクラブが確保できたと、連絡があった。２～３度、日米間の会合に使った事があるところだ。神谷町駅から南へ、坂を登っていく。左手には東京タワー、右手には六本木ヒルズ、後ろを振り返れば虎ノ門ヒルズがそびえたっている。
結構警戒厳重なのは、純粋な民間施設というよりは米国大使館関係者の利用が多い「半官半民」の施設だからだろう。普通はアメリカンクラブの会員しか入れないのだが、今日は主催者の交渉で日本の民間人も入ることができた。地下２階まで降りると、隣では在日米国商工会（ＡＣＣＪ）のパーティをやっている。
定刻の午後７時ちょっと前に入ったのだが、まだ参加者は数人。立食パーティでお一人様6,000円というのは高いのだが、これがこのクラブの普通の料金、格式代ということで。天井が高く、舞台の上のスクリーンにはヒストリーチャンネルの映像が流れている。コンテンツが軍事系のものに偏っているのは、この会合がサイバーセキュリティ関係者が多いからかもしれない。
三々五々の集まり、おおむね30％くらいは外国人だ。ビールを片手に、何人かのひとと会話する。久し振りの人もいて、話が弾む。霞ヶ関の人、外資系の人、日本の企業の人･･･大手もいればベンチャーに転じた人もいて、話題はバラエティに富む。自然にサイバー戦争の話になって来て、最後はヒストリーチャンネルのディレクターまで紹介された。
こういうのを「社交」というのだろうね。問題は大して食べなかったのに、白ワインだけはどんどん注がれてしまったこと。呑んだ量が把握できないのが辛い。会がハネてからは、慎重に帰路につきましたよ。相当酔ってましたからね。
＜初出：2018.12＞
