トランプ米国大統領が、初めてアジアにやってきた。まず日本で安倍総理と２度ゴルフに興じ、天皇にも拉致被害者にも会った。次に韓国に行き文大統領と会談、竹島（独島）エビを食べ慰安婦だった女性にも会った。そしてついにメインイベント、中国に乗り込んだ。
東アジアの不安定要素といえば、だれもが北朝鮮のことを思うだろう。十分な治水も出来ていないので、農作物の収穫も思うに任せず、国民が飢えていても構わず核ミサイル開発に邁進しているように国だ。為政者は理性的だと僕は信じたいが、かといって偶発的な何かは予測できない。これが、大きな災厄をもたらす可能性は否定できない。
トランプ大統領は、そのカギを握る３ヵ国を歴訪した。もうひとつロシアという国が存在するが、今彼はそこには行きづらい。さて現代の２人の権力者トランプ大統領と習主席は、どんな会話をしたのだろう。どちらも正恩クンのやっていることには、困ったと思っている。
かといって、２人共直截的にこれを止める手段ももっていはいない。新聞報道に言うように、圧力強化で合意するくらいが精いっぱいである。「プーさん禁止令」を出した習主席、５年に一度の党大会を無事に乗り切り、神格化にもう一歩のところまで来ているが、足元は盤石とはいえない。
一方の（ディズニーの）ティガーに似ているというトランプ大統領も支持率は歴代最低、種々の疑惑もあって先行きは不透明だ。そんな二人がトランプ大統領の孫娘が中国語でうたう映像に喜んでいるさまは、やや不気味だ。それにしてもTwitterが使えないはずの中国で、どうしてトランプ大統領だけ情報発信できたのでしょうか？、これも忖度でしたっけ、習大人？
＜初出：2017.11＞
